日本乾癬学会と共同開発。 指定難病 膿疱性乾癬 (GPP)を対象とした初の学会提携教育プログラム『PIONEERS® GPP』を発表
私たちは、指定難病 膿疱性乾癬(GPP)の患者さんが、より豊かな生活を過ごしていただくため、創薬のみならず患者さんの治療環境向上に向けた様々な取り組みを行っています。
この度、日本ベーリンガーインゲルハイムは日本乾癬学会と連携し、膿疱性乾癬 (GPP)の病態、診断および治療に関する知識を深め、より最適な診療の実現を目指し、日本乾癬学会に所属する医療従事者を対象に、初*の学会提携教育プログラム『PIONEERS® GPP』の提供を開始しました。本プログラムを受講できる第1回PIONEERS® GPPセミナーを第38回日本乾癬学会化術大会において開催し、同時にウェブサイトを公開しました。
膿疱性乾癬(GPP)は非常にまれな疾患であり、病態解明が不十分で大規模な臨床試験の実施が困難なことから、診断と治療の理解に役立つ情報は十分ではありませんでした。これらの背景から、繰り返し実践的に学ぶことができる教育プログラムに対する高いニーズが存在していました。
そして、主に日本の専門家の知識と経験を、教育資料(動画、症例写真、E-learning)として、日本乾癬学会に所属する医療従事者に共有することを目的に作成されたのが、この『PIONEERS® GPP』です。
【プログラム策定に関わった、先生方からのメッセージ】
-日本乾癬学会 理事長
名古屋市立大学大学院医学研究科 加齢・環境皮膚科 教授 森田 明理先生
「膿疱性乾癬(GPP)は、発熱や倦怠感とともに広範囲の紅斑と無菌性膿疱の再発を繰り返す稀な好中球性皮膚疾患で、日本では指定難病の一つとして取り扱われています。このような希少疾患を実践的に学ぶことができる教育プログラムは、学会として重要だと考えます。今後は、年齢や経験に関わらず、より多くの乾癬の診療に携わる医師がこの教育プログラムを活用し、患者さんへのより高い診療を提供できることを期待しています」
―日本乾癬学会 理事
東京医科大学 皮膚科学分野 教授 大久保ゆかり先生
「膿疱性乾癬(GPP)はまれな疾患であるため、多くの皮膚科医にとって実際に診療経験を積む機会は限られています。PIONEERS® GPPのコンテンツは、日本の膿疱性乾癬(GPP)診療における専門家たちの知識と経験を、教育セミナーおよび教育資料(動画、症例写真、E-learning)を通じて、膿疱性乾癬(GPP)を診療する機会の少ない医師に共有することを目的に作成されました。これらの情報は教育リソースとして非常に有益であると考えています。乾癬診療に携わる医師として、国内でこのプログラムを立ち上げることができたことを大変喜ばしく思っています」
【調印式(セミナー)の様子】
日本ベーリンガーインゲルハイムでは、アンメットメディカルニーズに応えるべく、革新的な治療法や医薬品の開発に注力しています。また、ペイシェント・セントリシティ(患者さん中心)の取り組みの一環として、乾癬領域における正しい知識と適切な診断によってこの病に気づいていただくこと、そして、理解と支援の輪を社会に広げることを目指します。
*医療用医薬品製造販売会社として。当社調べ。2023年7月25日現在