ネコちゃんの寄生虫対策 - 招かれざる客お断り！
猫・寄生虫・対策。この3つは様々な意味で関連し合っています。ネコちゃんだけでなく、ヒトにも影響を及ぼす可能性がある「寄生虫感染」に対する懸念が、これまで以上に広がっています。そこで必要なのが、寄生虫の感染からネコちゃんとヒトのどちらも守ることです。そのためには、
「寄生虫の脅威」と
「それに対するソリューション」、そして
「身近に潜む寄生虫からネコちゃんが安全に過ごせるようにするための正しいステップを理解すること」
の3つが大切です。ノミやマダニ、お腹に寄生する虫の脅威はよく知られていますが、それ以外にも寄生虫は存在します。そこで、寄生虫がネコちゃんに及ぼす問題と、それに対処するソリューションについて意識を高めていく必要があります。
ネコちゃんが、「寄生虫にどのように悩まされているのか」、さらには「今、寄生虫に感染した」ということを教えてくれたらいいのに、と思いませんか。そのためには、知っておくべきことがあります。まず、寄生虫はどこにでもいて、常に宿主を探している厄介な害虫であり、その宿主を見つけることは寄生虫にとってさほど難しいことではありません。そこで大事なのは寄生虫対策です。オーナーさんは寄生虫対策の重要性を理解しているだけではなく、「寄生虫感染」と「ネコちゃんに寄生虫を寄せ付けないための方法」について、常に最新の情報を知っておくことも大切です。
ソリューション
どの年齢のネコちゃんも、自分の免疫力で寄生虫と闘ったり、その寄生を予防したりすることはできません。だからこそネコちゃんの寄生虫対策が重要です。猫の寄生虫には、体内（お腹など）に寄生するものと、体の外側（体表）に寄生するものがあります。こうしたいろいろな寄生虫への対策をする上で、最初のステップは、「これらの寄生虫を知る」ことです。
ノミ
ノミは哺乳類や鳥類の体表に寄生して、血を吸う寄生虫です。猫や犬、その他小型哺乳類など、複数のペットを飼っている家でよくみられます。ネコちゃんの場合、ノミのアレルギーに関連した症状として、皮膚炎や広範な脱毛などがみられます。
マダニ
マダニの寄生リスクは季節性が高く、通常そのピークは年に2回、春と秋とされていますが、一年中吸血するマダニがいることも確認されています。マダニの直接的な被害は吸血によるものであり、大量に寄生している場合には貧血を引き起こすこともあります。マダニに咬まれた部位は、局所的な皮膚損傷や炎症反応を引き起こす可能性もあります。
ミミダニ
ミミダニ（ミミヒゼンダニ）は世界中でみられる寄生虫であり、どの年齢のネコちゃんの耳にも寄生しますが、一般的には子猫の耳への寄生がよくみられます。ミミダニが寄生していても症状が何もみられないこともありますが、痒みを生じることで耳を引っ掻いたりして、自傷性の外傷を引き起こしたり、耳介血腫がみられることもあります。
回虫
回虫はネコちゃんのお腹に寄生する一般的な寄生虫で、年齢に関係なくその寄生が散見されます。症状としては、お腹がふくれている、下痢、被毛の不良、成長不全などがあります。
鉤虫（こうちゅう）
ネコちゃんのお腹に寄生する鉤虫にはいくつかの種類があり、どの鉤虫も血を吸います。ネコちゃんのお腹に寄生した場合、通常は軽い消化不良を起こす程度ですが、時々下痢をしたり、貧血を起こしたりすることもあります。
条虫（サナダムシ）
条虫の成虫は大量に寄生しない限り、ネコちゃんに重篤な症状を引き起こすことはありません。通常、条虫は腸に寄生しとどまっていますが、まれに胃に移動することがあり、その場合には長さ数センチの成虫の条虫を吐き出すことがあります。
寄生虫対策は、早期診断、治療、そして定期的な検査が重要です。動物病院に行けば、寄生虫の感染は見つけられるかもしれませんが、すべての寄生虫を確実に見つけられるとは限りません。予防・治療のために重要なのは、定期的な検診であり、適切な寄生虫駆除薬の投与によって重度な寄生虫感染症のリスクを減らすことができます。ベーリンガーインゲルハイムのアニマルヘルスでペット寄生虫駆除薬部門の責任者を務めるマイケル・ホーンはこう述べています。「ベーリンガーインゲルハイムでは寄生虫駆除薬の分野における知見や研究の成果をもとに、猫オーナーさんの負担にならない、簡単に投与することのできる製剤を開発し、1つの製剤でさまざまな種類の寄生虫に対処できるというソリューションを提供しています。私たちは単にペットを守るだけでなく、人獣共通の寄生虫感染症から、猫オーナーさんご自身の安全を確保するために尽力しています」
ノミやマダニ、そしてお腹の虫、どんな寄生虫もネコちゃんと猫オーナーさんから快適な日常を奪います。
猫オーナーの皆さん、ネコちゃんのケアにおいて常に寄生虫対策を最優先に行い、何の心配もなくネコちゃんを思いきり抱きしめてあげてくださいね！
※本文はグローバルのコンテンツをベースに翻訳したものです。