ワンちゃんの寄生虫対策 - 知っておくべきこと

ワンちゃんは家庭に喜びをもたらしてくれますが、ときに寄生虫を持ち込んでしまうこともあります。夕方ソファに座って、そばで丸くなっているワンちゃんをなでていると、突然指先に大きなマダニが触れることがあります。マダニは、非常に厄介な存在です。また、回虫など他の寄生虫はワンちゃんの腸内に住みつくため、見つけるのはさらに難しくなります。ワンちゃんのみならず、時には人間にも害を及ぼすことのある寄生虫の種類は多岐にわたります。そのため、寄生虫について知っておくことが大切です。ここでは知っておくべき寄生虫について理解し、どのように対処すればよいのか、その方法を学びましょう。

犬の画像

マダニ、ノミ、微小ダニ(※)、その他の不快な虫

外部寄生虫は、動物の体の外側に住み着く虫のことです。一般的なのが、ノミやマダニ、飛翔昆虫などで、多くのワンちゃんが一生のうちに一度は外部寄生虫による感染を経験しています。寄生虫は炎症やかゆみ、不快感を引き起こし、また深刻な病気を媒介することもあります。特に注意が必要なのは次の3種類です。

※微小ダニ:ミミヒゼンダニ、イヌセンコウヒゼンダニ、ニキビダニなど

 

外部寄生虫のなかには、ライム病(米国ではシカダニ)、エーリキア症(欧州ではクリイロコイタマダニ)を引き起こすマダニのようにワンちゃんや人間にとって重篤な病気を媒介し、感染させるものもいます。

 

 

 

鉤虫(こうちゅう)、犬糸状虫など

内部寄生虫は、動物の体内に住み着きます。寄生されても症状がほとんど出ない場合や、無症状の場合もありますが、深刻化して命に関わるケースもあります。一般的な内部寄生虫の中でも有害で危険な寄生虫をいくつか紹介します。

 

こうした寄生虫はどれもワンちゃんの健康に問題を引き起こしますが、人に対してより有害となる寄生虫もいます。例えば、ごく一般的な回虫である犬回虫などの場合、回虫の卵に汚染された場所に触り、そのあと、たまたまその卵が人の体内に入ると、卵から孵化した幼虫が腸に侵入し、人間の各臓器に寄生し、害を及ぼすことがあります。こうした線虫が人間の体内で成虫になることはめったにありませんが、特に免疫系がまだ十分に発達していない子供などでは、深刻な健康被害につながることがあります。

 

 

 

ペットの寄生虫の予防と治療法

ペットの衛生面や行動に気を付けること、また寄生虫駆除薬の使用など、寄生虫と闘う方法はいろいろあります。その中で効果的な対策をいくつかご紹介します。

 

ペットの寄生虫対策についてのイラスト

 

 

ペットの生活空間を清潔に保つ、家に帰ったら手洗いをする、ワンちゃんに水たまりの水を飲ませない、野生動物を捕食させないといった基本的な衛生面での決まりごとを守ることが非常に有効です。また多くの一般的な寄生虫に関しては、その感染の予防や治療などができる寄生虫駆除薬もあります。内部寄生虫、外部寄生虫の両方からペットを守るための寄生虫駆除薬について、かかりつけの獣医師さんに相談してください。そして最後に、屋外に出かけたあとは、ワンちゃんにマダニなどがついていないか、必ずチェックしましょう。

ペットオーナーとして責任をもって寄生虫対策をするために、かかりつけの獣医師さんと話し合うことが何よりも大切です。大事なワンちゃんの健康状態に合った必要な対策をとるために、ためらわずにかかりつけの獣医師さんに相談してくださいね。

 

本文はグローバルのコンテンツをベースに翻訳し編集したものです。