Survodutideの第2相臨床試験に参加した成人患者の83%でmetabolic dysfunction-associated steatohepatitis(MASH)による肝疾患に、線維化の改善を伴う顕著な結果を認める
- Survodutideは、第2相臨床試験の48週時点の評価で、プラセボとの比較において主要評価項目と重要な副次評価項目を達成し、metabolic dysfunction-associated steatohepatitis(MASH)*に対するベスト・イン・クラス治療薬となる可能性を示しました。
- 新規グルカゴン受容体/GLP-1受容体デュアルアゴニストのSurvodutideは、肥満における有効性が示されており1、今回の試験でMASHにおいて統計的に有意な結果が得られたことから2、心腎代謝疾患領域で臨床的意議のある有益性を示す可能性が示唆されています。
- 第2相臨床試験の詳細なデータは、今後数カ月以内に発表する予定です。
当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が2月26日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。
報道関係者向け情報
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2024年2月26日 ドイツ/インゲルハイム
ベーリンガーインゲルハイムは本日、metabolic dysfunction-associated steatohepatitis(MASH)を対象とした第2相臨床試験において、Survodutide(BI 456906)の投与を受けた成人患者の最大で83.0%(対プラセボ群:18.2%)に統計的に有意な改善が認められたことを発表しました [改善率の差:64.8%, (CI 51.1% - 78.6%), p<0.0001]2。この臨床試験において、Survodutide群では48週後に行った肝生検でMASHの改善を認め、かつ肝線維化ステージ(F1:軽度、F2:中等度、F3:重度)の進行は認められず、主要評価項目を達成しました2。Survodutideは肝線維化の統計的に有意な改善を含む、全ての副次評価項目を達成しました2。詳細なデータは、今後数カ月以内に発表される予定です。
MASHは各種の心腎代謝疾患との関連がみられる肝疾患であり3,4,5,6、SurvodutideはMASHに対するベスト・イン・クラス治療薬となる可能性があります。
Survodutideは、新規の作用機序をもつグルカゴン受容体/GLP-1受容体デュアルアゴニストで、MASHを対象とした第2相臨床試験でこのような有用性を示した初の治療薬候補物質です2,7。本剤はグルカゴン受容体アゴニストとしてエネルギー消費を増加させ7、肝臓に直接の影響をもたらすことで肝線維化の改善に貢献する可能性があります2。GLP-1受容体アゴニストとしては、食欲を低下させ、満腹感と満足感の向上をもたらす作用を示します7,8。
バージニアコモンウェルス大学医学部の医学・生理学・分子病理学教授で本試験の試験調整医師であるArun Sanyal教授は次のように述べています。「Survodutideの第2相臨床試験でMASHと肝線維化にこのような有意な成績が得られたことに心を躍らせています。今回得られたデータは、Survodutideが大きなアンメットメディカルニーズのある人々にとって優れた治療薬となる可能性を示すものであり、線維化を伴うMASHの患者さんに希望をお届けするものでもあります。今後、肝線維化の改善を認めた成人患者の割合などの主要な副次評価項目の結果をお知らせする予定で、今年前半の学会発表を計画しています」
ベーリンガーインゲルハイムのヒューマンファーマビジネスユニット担当取締役のカリン・ブルヨン(Carinne Brouillon)は、次のように述べています。「今回のMASHにおける結果は、Survodutideがベスト・イン・クラス治療薬となる可能性を示すものです。本剤が肝臓に直接働きかけるグルカゴン受容体アゴニストとして作用することが、真の差別化要因であると考えています。心血管疾患、腎疾患と代謝系疾患は相互に関連し、世界で10億人以上に影響を及ぼす疾患です。本剤をこれらの疾患に対する治療薬としてお届けするため、MASHにおける開発をできる限り速やかに進めてまいります。私たちは現在、MASH以外の関連疾患を対象としたSurvodutideの開発を進めており、肥満を対象とした第3相臨床試験プログラムは既に開始しています」
肝臓は、全身の代謝をつかさどる臓器で、心血管系、腎臓と代謝系に重要な役割を果たしています9。MASHは、全世界の患者数が1億1500万人を超える進行性疾患で10、肝臓の炎症に起因して発生し、肝線維化に至るおそれがあります11。肝臓の組織に重度の瘢痕化(肝硬変)が生じると、末期肝疾患や肝がんのリスクが著しく高まり5、肝移植が唯一の治療法となる場合があります12。MASHは、2030年には肝移植の最多の原因となり13、保健医療システムに大きな財政負担を強いると予測されています14,15。MASHは、患者さんの生活の質(QOL)、社会活動や、労働能力にも影響を及ぼすおそれがあります16。これらの負担がある疾患であるにもかかわらず、MASHの治療として確立したものはなく、MASHを適応とする医薬品は承認されていない状況です。
第2相二重盲検プラセボ対照比較試験は、Survodutideの用量を2.4mg、4.8mgおよび6.0mgの3段階として実施しました17。トップライン結果では、検討した全ての用量でMASHの改善を認めました2。Survodutide投与群では、高用量群である6.0mg群の患者も含め、予期されない安全性や忍容性の問題は認められませんでした2。
本剤は、2021年に米国食品医薬品局(FDA)よりファストトラック審査の対象とされています18。欧州においては昨年11月、欧州医薬品庁(EMA)がSurvodutideを肝線維化を伴うMASHの治療薬として優先審査(PRIMEスキーム)に指定しました19。これらの指定は、重篤な疾患に対する治療薬としてアンメットニーズを満たす可能性のある薬剤の審査を迅速に行い、重要な新薬を患者さんに速やかにお届けすることを目的とするものです。
Survodutideは現在、過体重や肥満を対象とし、各種サブ集団を対象とする第3相臨床試験5試験が実施中です20。SYNCHRONIZE-1試験とSYNCHRONIZE-2試験ではサブ患者集団として、併存疾患がある患者、また2型糖尿病のない患者、2型糖尿病がある患者を含みます20。SYNCHRONIZE-CVOT試験では、心血管疾患または慢性腎臓病を合併するか、心血管疾患の危険因子のある患者を含みます20。また、ベーリンガーインゲルハイムは、この他に日本(SYNCHRONIZE-JP)と中国(SYNCHRONIZE-CN)でも第3相臨床試験を進めています21,22。
MASHという記載について
*ベーリンガーインゲルハイムの第2相臨床試験のclinicaltrials.govでの登録名は 「A Study to Test Safety and Efficacy of BI456906 in Adults With Non-alcoholic Steatohepatitis (NASH) and Fibrosis (F1-F3)」です。
この試験の登録は、EASL、AASLDやALEHなどの肝疾患の国際学会が用語を変更した2023年より前に行われました23。これらの国際学会は、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)をmetabolic dysfunction-associated steatotic liver disease(MASLD)に変更し、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)をmetabolic dysfunction-associated steatohepatitis(MASH)に変更するよう勧告しています23。
グローバル肝疾患コミュニティは、今回の名称変更の目的は、差別の是正につながり、偏見をもたらさない名称を世界中で用い、これら疾患の研究と資金調達の改善をもたらすこととしています23。名称変更のプロセスに関与しない外部専門家からなる独立委員会は、頭文字に関する最終的な勧告を行いました23。
これらの勧告に従い、ベーリンガーインゲルハイムは、今回の第2相臨床試験の記述にMASHを採用しました。
Metabolic dysfunction-associated steatohepatitis(MASH)について
MASHは、肝臓に脂肪が蓄積することで生じる慢性で進行性の肝疾患で11,24,25、metabolic dysfunction-associated steatotic liver disease(MASLD)の重症型に相当します26。MASLDの患者さんのうち約20~30%はMASHに至ります27。MASHの患者数は2015年から2030年までに63%増加し、2015年の1,650万人から2030年は2,700万人となると予測されています12。心血管疾患、腎疾患と代謝疾患は相互に関連する疾患であることが知られていますが、MASHはこれら疾患と密接な関連があり6,28、肥満の人々の34%にMASHがみられると推定されています29。また欧米諸国では、肝移植が必要となる原因としてMASHが挙げられる例が急速に増加しています14。
MASHの重症度は、線維化(瘢痕形成)の程度に基づくF0~F4のスケールで評価します30。
F0-F1:線維化が全くないか軽度
F2-3:中等度または重度の線維化がみられる
F4:肝硬変
本試験について(NCT04771273)
本試験は、第2相無作為化二重盲検プラセボ対照用量設定試験で、2型糖尿病合併の有無を問わないMASHと肝線維化(F1~F3)がみられる成人患者295名を対象にSurvodutideを毎週1回皮下投与しました17。
主要評価項目は、投与開始後48週時点でMASHの組織学的改善が認められ、肝線維化の悪化を伴わない患者の割合としました17。MASHの組織学的改善は、NAFLD Activity Score(NAS:0~8)の2ポイント以上の低下と定義されています。このスコア低下には、小葉内炎症または風船様変性に関するNASHサブスコアの1ポイント以上の低下と、肝線維化のステージの進行がみられない状態17を含みます。NASは、脂肪変性(肝臓に脂肪が蓄積する状態31)スコア、小葉内炎症(細胞の炎症32)スコアと風船様変性(肝細胞変性の一種33)スコアの合計として表されます。
副次評価項目には、次の項目が含まれます17:
投与開始48週後の肝脂肪量のベースラインからの30%以上の減少
投与開始48週後の肝脂肪量のベースラインからの変化量と変化率
肝線維化の改善:投与開始48週後の肝線維化ステージの1段階以上の低下
投与開始48週後のNAS総スコアのベースラインからの変化量
本試験では、最長24週間かけて2.4mg、4.8mgおよび6.0mgまで漸増し、その後24週間は用量を維持しました17。
Survodutide (BI 456906)について
Survodutideは、グルカゴン受容体/GLP-1受容体デュアルアゴニストで、代謝機能の調節に不可欠なグルカゴン受容体とGLP-1受容体を活性化します7。Survodutideは、ベーリンガーインゲルハイムとZealand Pharmaが共同で創出した化合物で、ベーリンガーインゲルハイムの心腎代謝疾患領域の研究開発ポートフォリオの1品目として開発を進めています。
Survodutideは、MASHおよび肝線維化に対する治療薬として2021年5月に米国食品医薬品局(FDA)よりファストトラック審査の対象とされ、182023年11月には欧州医薬品庁(EMA)よりPRIMEスキームに指定されました19。
ベーリンガーインゲルハイムは、肝硬変(F4)や各種重症度の肝機能障害を有する患者さんを対象にSurvodutideの2パートからなる第1相試験を実施中です34。パート1では、肝硬変(F4)や各種重症度の肝機能障害を有する患者さんにおけるSurvodutideの体内吸収を検討します。パート2では、肝硬変(F4)や各種重症度の肝機能障害がみられることが過体重や肥満の患者さんにおけるSurvodutideの28週間投与の忍容性にどのような影響を及ぼすかを検討します34。
Survodutideは、過体重や肥満がみられる患者を対象とした5件の第3相臨床試験においても評価を行っています20。SYNCHRONIZE-1試験とSYNCHRONIZE-2試験ではサブ患者集団として、併存疾患がある患者、また2型糖尿病のない患者、2型糖尿病がある患者を含みます20。SYNCHRONIZE-CVOT試験のサブ患者集団には、心血管疾患の患者、慢性腎臓病の患者、および心血管疾患の危険因子がある患者を含みます20。またこれらの試験と共に、ベーリンガーインゲルハイムは、この他に日本(SYNCHRONIZE-JP)と中国(SYNCHRONIZE-CN)でも第3相臨床試験を開始し、Survodutideの臨床研究を進めています21,22。いずれの試験とも、投与開始76週時点の肝脂肪量のベースラインからの変化率を主な副次評価項目のひとつとして探索的に評価を行います21,22。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、世代を超えて生活を変革する画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型のバイオ製薬企業のリーディングカンパニーとして、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出を目指しています。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態により長期的かつサステナブルな視点を維持しています。ヒト用医療用医薬品とアニマルヘルスの2つの事業分野において、53,000人以上の社員が世界130ヵ国以上で事業を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com/2022/
(アニュアルレポート 英語)
References
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