新型コロナウイルス:ベーリンガーインゲルハイム、 グローバルサポートプログラムへの取り組みを強化

和訳リリース,
  • 地域社会支援に、世界規模の救援基金を580万ユーロに増額
  • 国際的なコンソーシアムにおける新型コロナウイルス関連の研究に100名以上の科学者と、11,000時間相当の研究開発リソースを提供。今後さらに増加予定
  • 全社員(約51,000名)を対象に、新型コロナウイルス関連のボランティア活動への参加には10日間まで有給のボランティア休暇を付与
  • インドやケニアにおいて、Making More Health(MMH*)のコミュニティと社会起業家に対し 58万ユーロの救援基金を用意

報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が4月8日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈についてはオリジナルが優先することをご了承ください。

2020年4月8日 インゲルハイム、ドイツ
ベーリンガーインゲルハイムは、新型コロナウイルスへの支援を大幅に強化することを決定し、グローバル支援プログラムを立ち上げてニーズの高い全世界の医療機関や地域社会に対し、経済的な支援、防護用資材および医薬品の寄付を行っていきます。

ベーリンガーインゲルハイム 取締役会会長のフベルトゥス・フォン・バウムバッハは、「製薬会社として私たちは、患者さん、そして患者さんを救おうとする方々を支援するという強い使命感を持っています。当社の多くの社員も、プログラムに参加し支援したいと願っています。そこで、寄付や、社員への有給ボランティア休暇の付与のほか、多くの重要なサイエンスプロジェクトへの取り組み、そして当社が十年来支援してきたケニアやインドのコミュニティへの救援を行うことにしました。こうした活動に加え、医薬品の継続的な安定供給を確実に行うことで、新型コロナウイルスに苦しむ方々を一人でも多く支援したいと願っています。私たちは常に、患者さんとその大切な方々のことを思っています」と述べています。

ベーリンガーインゲルハイムは今年1月、中国の感染地域を対象に100万ユーロ(約1億2,000万円)の寄付プログラムを立ち上げました。その後、新型コロナウイルスの感染が広がり世界的なパンデミックとなるにともない、救援や科学的な支援への取り組みも、この数週間で急速に強化してまいりました。その結果、次の4つの分野を柱とするグローバル支援プログラムを行います。

1. 寄付
ベーリンガーインゲルハイムは、諸地域への緊急支援として、580万ユーロ(約7億円)相当の寄付金と現物寄付を用意しました。これには防護マスク、消毒剤、吸入器、医薬品なども含まれています。また、これらの寄付金や医薬品を活用する地域の団体と協力し、その地域の患者さんの救護活動の運営も支援します。

2. 新型コロナウイルス治療薬の研究
1月以降、ベーリンガーインゲルハイムのあらゆる分野の研究開発(R&D)拠点から、多くの科学者が新型コロナウイルスの治療薬を探索するプロジェクトに協力しており、その数は現在100名以上となっています。ベーリンガーインゲルハイムにおける新型コロナウイルスへの取り組みを、1月に着任した研究開発担当エグゼクティブ・ディレクターのシリル・クーンは、「私たちは、このウイルスに対抗する新たな方法をいかにして追究するべきかを検討し、複数のアプローチを同時進行で追究する包括的なプロプラムに着手することにしました」 と述べています。

さらに、数多くの協働パートナーやサービスプロバイダーがチームへの協力に名乗りを上げています。こうしたプロジェクトの多くは現在、学術研究機関、バイオテクノロジー企業、他製薬企業との大規模な共同プロジェクトの一環として行われています。その一つ、Innovative Medicines Initiative of the EU (IMI)には、ベーリンガーインゲルハイムのR&D部門から11,000 時間超に相当するリソースを提供する予定です。

当社はまた、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の「COVID-19 Therapeutic Accelerator 」に参画しています。加えて、ベーリンガーインゲルハイムは、オープンイノベーションのポータルサイトであるopnMe.com を通じて、43の高品質な薬理ツールとなる物質のうち、6つの抗体物質をテスト研究に無料で提供することで世界中の科学者をサポートしています。

今後の展開に応じて、複数の領域からさらに多くの研究者の知見と研究所のリソースを提供していく予定です。

3. ボランティア活動
多くの地域では、医療や看護の知識を持ったボランティアによる支援が緊急に求められています。ベーリンガーインゲルハイムは全社員51,000人を対象に、新型コロナウイルス関連の救援活動を行う公認団体にボランティアとして参加する場合は、最長10日間、有給のボランティア休暇を付与することにしました。これにより、この緊急状況下で事業所に出社しての勤務も在宅勤務もできない社員は、給与が担保されつつ、通常業務に復帰できるようになるまでボランティアに長期間参加することが可能になります。

4. Making More Healthへの救援基金
ケニアとインドにおいて、社会起業家の世界規模のネットワークであるMaking More Health(MMH)と、彼らのコミュニティを支援するため、58万 ユーロ(約7,000万円)の救援基金を創設しました。この基金を通じて、社会起業家やその活動を支援すると同時に、新型コロナウイルスの感染拡大リスクを低減する様々なアイデアにも投資していく予定です。
ベーリンガーインゲルハイムの取締役であり、MMHをスタートしたリーダーの一人でもあるジャン・シェフチェック・デ・ソルノクは、「こうした危機にこそ、世界中の社会起業家は強みであるネットワークを活用し、困っている人々に手を差し伸べるべきです。インドの自助グループ、あるいはケニアのアルビニズム(白皮症)の患者グループといったMMHコミュニティでは、すでに石鹸の製造と、衛生意識を高める教育プログラムを同時に始めています」と述べています。ケニアとインドではこの数年間で、MMHスクールの生徒750名以上と農業協同組合に加盟する約1,000世帯が衛生意識と石鹸製造のトレーニングを受けました。

ベーリンガーインゲルハイムは、グローバルコミュニティ、そして人々と動物の幸福に貢献していくことを誓っています。研究開発主導型の製薬企業として、新型コロナウイルスとの闘いに、今年1月から様々な支援活動を展開しています。そして今後も、できる限りの取り組みを続けてまいります。医薬品の安定供給と革新的な治療への研究開発を通じて、ヘルスケアシステムに寄与してまいります。

*MMHについて:
「Making More Health 人々のより良い健康の実現をめざして」は、ベーリンガーインゲルハイムと、社会起業家やローカルのステークホルダーの方々との長期的なグローバル規模のパートナーシップと、それに基づく活動です。MMHによって、それぞれのコミュニティがヘルスケアの領域で直面している深刻かつ差し迫った社会課題について、新たな解決方法を提案し実行する社会起業家を支援しています。ベーリンガーインゲルハイムはMMHを通じて、社会的イノベーションを促進し、社会起業家精神を増進させてヘルスケア関連の課題解決に寄与し、人々の健康に寄与しています。

グローバルサポートプログラムのもと行われる新型コロナウイルス対策の詳細については、以下のサイトをご覧下さい(英語):https://www.boehringer-ingelheim.com/covid-19.

ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムの中核をなすのは、人と動物のためにより良い医薬品をお届けすることであり、生活を変える画期的な医薬品や治療法を開発していくことが当社の使命です。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持しています。将来のヘルスケアにおける課題を見据え、ベーリンガーインゲルハイムが最大限の力を発揮できる分野で貢献できるよう、長期的な視点をもって邁進していきます。
ベーリンガーインゲルハイムは、世界有数の研究開発主導型の製薬企業として、51,000人以上の社員が、医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。2019年度、ベーリンガーインゲルハイムは約190億ユーロの純売上高を達成しました。研究開発に約35億ユーロを投じてイノベーションに注力し、生命を救いクオリティオブライフ(生活の質)を向上させる新しい医薬品の創出に注力しています。
ベーリンガーインゲルハイムはパートナーシップを重視し、ライフサイエンス分野における多様な知見を活かして科学的な可能性を広げていきます。様々な協働を通じて、現在そして未来の患者さんの生活を変えるような画期的な治療法を提供していきます。

詳細は、下記をご参照ください。
http://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
http://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
http://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート)

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