2023年上半期:ベーリンガーインゲルハイム、力強い成長を達成し、主要な治療領域で研究開発パイプラインを拡大

和訳リリース,
  • 希少な皮膚疾患、心腎代謝、腫瘍免疫などの領域で研究開発を進展
  • ジャディアンス®とネクスガード®のポートフォリオが力強い成長を牽引
  • 2023年上半期の売上高は、前年同期比9.7%増(現地通貨ベース)の122億ユーロ(約1兆7,782億円)

報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。

当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が8 月1日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。

2023年8月4日 ドイツ/インゲルハイム
ベーリンガーインゲルハイムは、研究開発主導型のバイオ製薬企業のリーディングカンパニーとして、医療用医薬品とアニマルヘルスの両事業において、主要な治療領域での研究開発パイプラインを継続的に拡大しています。

2023年上半期の売上高は、医療用医薬品のジャディアンス®とアニマルヘルスのネクスガード®の好調な業績により、前年同期比9.7%増(現地通貨ベース)の122億ユーロ(約1兆7,782億円)となりました。

ベーリンガーインゲルハイム取締役会会長のフベルトゥス・フォン・バウムバッハは、次のように述べています。「当社はアンメットニーズの高い領域で真のイノベーションに注力し、2023年上半期はこれまで以上に多くの患者さんに医薬品をお届けすることができました。ここ数年の当社のパイプラインへの集中的な投資により、今後数年間にわたり患者さんに多くの新たな治療選択肢をもたらすことができる見込みです」

 

ベーリンガーインゲルハイムは、自社および外部のイノベーションを活用してパイプラインのポートフォリオを継続的に拡大し、がん免疫や肺線維症、網膜系疾患などの分野で15件の新たなパートナーシップを構築しました。 当社は、今後5年間で研究開発に250億ユーロ(約3兆6,438億円)、新規製造技術に70億ユーロ(約1兆203億円)を投資する予定です。

2023年上半期の医療用医薬品事業の売上高は、前年同期比11.3%増(現地通貨ベース)の96億ユーロ(約1兆3,992億円)となり、主にジャディアンス®ファミリーの35億ユーロ(約5,101億円)と抗線維化剤のオフェブ®の17億ユーロ(約2,478億円)が牽引しました。

ジャディアンス®は、2023年上半期に力強い成長を達成しました。慢性腎臓病に対する適応追加の申請が行われたことで、今後もさらなる成長が期待されます。世界中で、8億5,000万人が慢性腎臓病を患っています。ジャディアンス®は既存の2型糖尿病と心不全の適応症に加え、心腎代謝領域の疾患の管理にも貢献できる可能性があります。世界では10億人以上の人々が心腎代謝領域の疾患とともに生活しています1

がん領域では、MDM2-p53阻害剤であるbrigimadlinが、これまで治療選択肢が限られていた希少がんである脱分化型脂肪肉腫を対象としたピボタル試験に進んでいます。また、2つの開発パイプライン(BI 1810631 [zongertinib]およびBI 764532)において、初期臨床試験の良好なデータに基づき研究開発が加速されました。

PDE4B阻害剤である BI 1015550 は、現在、特発性肺線維症(IPF)と進行性線維化を伴う間質性肺疾患(PF-ILD)を対象とした 2 つの第 3 相臨床試験を進行中です。IPFを対象としたBI 10105550の臨床試験においては、計画を大幅に上回る患者登録が進んでいます。

財務・グループファンクション担当取締役のミヒャエル・シュメルマーは、次のように述べています。「当社は、患者さんのニーズに応えるパイプラインを早期に導入することに成功しました。研究開発が開発後期段階に進むにつれて、研究開発費への投資をさらに強化する見込みです」

アニマルヘルス事業は、ペット分野とライブストック(産業動物)分野で成長し、上半期の売上高は前年同期比3.8%増(現地通貨ベース)の25億ユーロ(約3,644億円)となりました。犬猫用駆虫薬のネクスガード®ファミリーの売上高は9.2%増(現地通貨ベース)の6億4,400万ユーロ(約939億円)、豚のサーコウイルス2型感染症ワクチンのインゲルバック® サーコフレックスの売上高は前年同期比8.7%増(現地通貨ベース)の1億2,700万ユーロ(約185億円)でした。

さらに、ネクスガード®ファミリーにおいては、米国においても、月1回の投与でノミおよびマダニ、犬糸状虫(フィラリア症)、回虫、鉤虫の駆除及び予防ができる犬用ランナップNexGard® PLUSと、条虫に対する初の駆除効果を有し多くの寄生虫の駆除及び予防ができる猫用ラインナップNexGard® COMBOについてFDAの承認を得て、市場をリードするブランドとしてポートフォリオを拡充しています。

アニマルヘルス事業では、ペットとライブストックの感染性疾患および非感染性疾患における研究開発パイプラインのさらなる進展を見込んでいます。

当社は下半期において、イノベーションへの取り組みがさらに進展することを期待しています。その中には、心筋梗塞後の患者を対象としたエンパグリフロジンの第3相臨床試験のデータ発表や、間質性肺疾患を有する6~17歳の小児および青少年を対象としたオフェブ®の適応追加などが含まれます。

今後、当社は2029年までに医療用医薬品事業において、30以上の承認を取得することを目指しています。またアニマルヘルス事業では2025年までに約20の新製品の上市を見込んでいます。

 

※本文中の日本円は、参考のために表示したもので、1ユーロ=約145.75円(2023年1-6月期中平均レート)で計算

 

ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、世代を超えて生活を変革する画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型のバイオ製薬企業のリーディンクカンパニーとして、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出を目指しています。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態により長期的かつサステナブルな視点を維持しています。医療用医薬品とアニマルヘルスの2つの事業分野において、53,000人以上の社員が世界130ヵ国以上で事業を展開しています。

詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com/2022/
(アニュアルレポート 英語)

References

  1. Schechter, M. et al. Cardiovasc Diabetol. 2022:21;104.

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