Brigitte Fuhr

データトランスフォーメーション 

  Brigitte Fuhr

ベーリンガーインゲルハイムのHead of Central Data Science を務めるブリジット・フュールは、患者さんの命に貢献するため、4年前にチームに加わりました。現在は、ベーリンガーインゲルハイムの画期的な治療薬を開発する能力を変革するグローバルプログラムに取り組んでいます。

何年も前のことですが、私は航空会社でのデータサイエンスの仕事を辞め、製薬業界で働くことを検討していました。ベーリンガーインゲルハイムの求人を見つけたとき、私は自分にこう問いかけました。「あなたは運航計画の最適化を続けたいの?それとも、命を救う仕事がしたいの?」私は航空会社の仕事を楽しんでいましたが、病と闘うということに関して自分にもっと他のことができないかと考えるようになり、結論は簡単に決まりました。 

必要不可欠なサイエンス 

データサイエンスは、ほとんどの産業や企業にとって重要ですが、製薬企業にとってはまさに必要不可欠です。臨床試験データ、バイオバンクデータ、電子カルテ、サプライチェーンおよび製造データなど、膨大な量のデータを抱えており、病気の原因や治療法をより良く理解するのに役立ったり、新しい治療薬を患者さんにいち早く投与したりする可能性を秘めています。 

情報を解放する

しかし、私たちが求める情報は、データの中に埋まっていることが多いものです。どうすれば必要な情報を解放できるかが課題となります。ベーリンガーインゲルハイムでは、長きにわたりデータを使用してきました。なんと、昔はバインダーに綴じた紙のデータを追跡していました!現在は、幸運にもデジタルで情報を追跡しています。しかし、特定のデータはデータベースやデータウェアハウスに保存されているため、私たちが利用できるデータすべて閲覧できるとは限りません。データを検索可能にするだけではなく、効率的に使用するためのインフラストラクチャとプロセスを構築するためには、大きな変化が必要でした。これはベーリンガーインゲルハイムのビジネス目標の中核を担っていました。初期薬剤開発から臨床試験、製造、販売まで、バリューチェーン全体でデータは巨大な可能性を提供するからです。 

Datalandへようこそ 

そこで、私たちは革命的なトランスフォーメーションに着手しました。Datalandと呼ばれるプログラムです。Datalandは、シームレスなエコシステムを構築し、さまざまなドメインからデータを接続して、すべてのデータを検索可能、アクセス可能、相互運用可能、再利用可能にするための会社全体にわたるプログラムです。私たちはクラウドインフラストラクチャに移行しています。クラウドには、膨大な量のデータを処理するために必要なすべての技術的機能が備わり、構造化されたカタログを利用して、データオーナーは誰か、利用目的は何かを簡単に検索できるようになります。 

トランスフォーメーションの裏側で行われるトレーニング 

Datalandを成功させるためには、データに関する専門知識を十分に持っていなければなりません。そこで、新しくData Science Academyが開催されました。これは、再訓練と求人によりデータサイエンティストとエンジニアの人員を増やし、会社全体のデータリテラシーを強化することを目的としたプログラムです。これにより、データが持つビジネスポテンシャルに関する意識が高まり、会社全体でデータを中心にする文化が促進され、新しい働き方の間口が広がりました。 

データサイエンスの今後 

ベーリンガーインゲルハイムのデータサイエンスコミュニティは大盛り上がりでした。データ中心の考え方に対する会社の本気具合が見え、このイニシアチブが私たちの仕事に与えるインパクトにもすでに気付いていました。今後数年でデータサイエンティストの数が倍になることを期待します。それにより、さらに前進する弾みができ、多くの新しい機会に挑戦できるようになります。  

Datalandは自分にとってどのような意味がありますか? 

会社にとってこのような変化は、疾患のターゲティングと画期的な治療薬の開発をより効率化できることを意味します。私個人にとっては、はっきりとしたインパクトを与えるという私の目標の達成に一歩近づいたことを意味し、4年前に業界を変えるためにベーリンガーインゲルハイムに入社することを決心して良かったと思います。 

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