-2月4日はWorld Cancer Day- ベーリンガーインゲルハイムががんの個別化治療を 目指す理由
2月4日はWorld Cancer Dayです。これは、国際対がん連合(UICC)が主導し、世界のがんに対する認識を高め、教育を改善し、関わる人々が一丸となって行動をすることを促す取り組みの一環です。
ベーリンガーインゲルハイムでは、がん医療を変革することに世代を超えて取り組んでおり、その実現には多様な考え方が不可欠であることを認識しています。World Cancer Dayの中心となる取り組みに、オンコロジー・コミュニティ全体のパートナーシップを後押しすることがあり、これは、協力的なネットワークの構築を重視する私たちの取り組みと一致するものです。
オンコロジー領域は、ヘルスケア業界全体で見ても、特に高いアンメットニーズが存在する分野の1つです1,2。近年、治療は大きく進歩しているにもかかわらず、依然として本来の寿命を全うできずに亡くなるがん患者さんがいらっしゃいます3,4。私たちは、研究者、学術関係者、臨床に関わる医療従事者として、がんの研究および治療において意義のある進歩を達成するべく取り組んでいます。
ベーリンガーインゲルハイム のアプローチ
ベーリンガーインゲルハイムは、がん治療の変革に世代を超えた活動として取り組み、最終的には、幅広いがんの治癒を目指しています。
この目標を達成するには、多様な考え方が必要です。当社は研究パートナーとの提携ネットワークを通じて、前臨床・臨床段階にある多様な作用機序を持つ研究用治療薬の充実したパイプラインを取り扱っています。私たちは、がん研究において非常に困難でありながらも特に大きな影響をもたらす可能性のある分野において、幅広いアプローチで研究を進めています。有望な研究用治療薬の開発を加速し、それらをできる限り早く上市して、がん患者さんに届けたいと考えています。
ベーリンガーインゲルハイムのパイプライン
当社は、T細胞エンゲージャー(TCE)、腫瘍溶解性ウイルス、がんワクチンなどのプラットフォームを開発しています。これらは、免疫療法への感受性の低い腫瘍(cold tumor)を免疫療法への感受性の高い腫瘍(hot tumor)に変える可能性を秘めており、より多くの人に免疫療法の恩恵をもたらします。同時に、がん細胞標的療法の分野では、p53やKRASなど、がんの主な要因について研究しています。これらのアプローチを組み合わせることにより、がん患者さんにベネフィットを提供できると考えています。
がんは今世紀に患者数が非常に大きく増加した疾患であり、イノベーションの観点から最も進歩がみられる領域です5,6。研究で革新性を発揮し、常に前進することによって違いをもたらし、暮らしを変革する画期的な医薬品や治療法を提供することで、家族を守ることができると考えています。
References
- Albrecht, B. et al. (2020) Delivering innovation: 2020 oncology market outlook. McKinsey & Company. Available at: https://www.mckinsey.com/industries/life-sciences/our-insights/delivering-innovation-2020-oncology-market-outlook (Accessed: December 13, 2022).
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