3月14日は世界腎臓デー

3月14日は世界腎臓デー(World Kidney Day)です。
腎臓病の早期発見と治療の重要性を啓発する国際的な取り組みとして、
2006年より国際腎臓学会(ISN)と腎臓財団国際連合(IFKF)により開始されました。

腎臓病は日本人の20歳以上のおよそ7人に1人、約1480万人が罹患しています。
初めは自覚症状がほとんどなく、進行してもなお自覚症状にとぼしい特徴がありますが
進行してしまうと透析治療や腎臓移植が必要になることもある疾患です。
そのため、早期発見、早期治療により進行を防ぐことが大切です。

ここでは、3歳で慢性腎炎に罹患され、18歳から血液透析を継続し、
ご自身の闘病経験を活かして腎臓病の方々のサポート活動をされている
一般社団法人ピーペックの宿野部 武志(しゅくのべ たけし)さんより、様々な腎臓病患者さんのリアルと、治療へ立ち向かう患者さんや医療従事者の方々へのメッセージをお届けいたします。

また、日本ベーリンガーインゲルハイムでは昨年より、日本イーライリリー社とともに
健康診断で異常所見を指摘された方々の二次検査の受診を促進する、「ニジケンProject」に取り組んでいます。
このプロジェクトは、心疾患や高血圧性疾患、腎臓病、糖尿病といった慢性疾患の早期発見・早期治療を目指して、健診結果で異常所見を指摘されてもその後のアクションを起こさない、
いわゆる ”既読スルー”を防止することを目指しています。
より多くの人に二次検査を受診することの重要性を知っていただき、
人々の隠れた疾患の早期発見・早期治療への一歩につながるよう、取り組みを続けて参ります。

 

*出典: Nagai K, et al. Clin Exp Nephrol 2021;25:885–92., エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023 P.150