ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン 猫用混合ワクチン「ピュアバックス®」シリーズを刷新
半分の接種量で、従来と同等の安全性と有効性を発揮する※1、3つの混合ワクチンを発売
- 3つすべてのワクチンで液量が半量の0.5mlに
- 接種量が少なく、猫への負担を軽減し獣医師も扱いやすい
- 猫白血病(*)および猫クラミジア感染症の予防効果を有する 日本唯一の猫用ワクチンシリーズ(4種および5種混合ワクチン)
(*)猫白血病ウイルスによる持続性ウイルス血症の予防
○ピュアバックス® RCP (3種混合ワクチン) 【承認事項変更】
○ピュアバックス® RCP-FeLV 0.5(4種混合ワクチン) 【新発売】
○ピュアバックス® RCPCh-FeLV 0.5(5種混合ワクチン) 【新発売予定】
報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
2023年11月7日 日本/東京
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:長谷部裕之)は、猫の感染症予防ワクチンの「ピュアバックス®」シリーズを刷新し、従来品の半分の接種量でこれまでと同等の安全性と有効性を発揮する3つの混合ワクチン製品群の全国展開を11月より開始いたしました。接種量が半分で済むことで、猫への負担を軽減すると同時に、獣医師にとっても扱いやすくなると期待されます。
溶解用液を従来品の半量とする3種混合ワクチン「ピュアバックス® RCP」は、承認事項変更の承認を受け、2023年11月より全国で発売開始いたしました。
液状ワクチンの液量を従来品の半量とする4種混合ワクチン「ピュアバックス® RCP-FeLV 0.5」および5種混合ワクチン「ピュアバックス® RCPCh-FeLV 0.5」は、いずれも新製品として製造販売承認を取得し、4種混合ワクチン「ピュアバックス® RCP-FeLV 0.5」は2023年11月より全国で発売開始いたしました。また、5種混合ワクチン「ピュアバックス® RCPCh-FeLV 0.5」は2024年春より全国で発売開始の予定です。
「ピュアバックス®」シリーズは、2010年に日本で3種混合ワクチンである「ピュアバックス® RCP」を新発売して以来、4種および5種を追加し、3つの混合ワクチンを揃えることで猫の年齢やライフスタイルに合わせたワクチンの選択を可能にし、猫の感染症予防に寄与してまいりました。3つのワクチンすべてにおいて免疫補助剤を含まないノンアジュバントワクチンとして製品化しているため、接種した部位の痛みや腫れ、炎症などが起きにくいのが特徴※2です。また、「ピュアバックス®」シリーズの全ワクチンで予防効果を有する猫カリシウイルスは他のウイルスに比べて変異しやすいため、ベーリンガーインゲルハイムの特許技術により不活化して病原性復帰の可能性を排除し、異なる2つのワクチン株※3を組み合わせることで幅広い抗原域を実現しています※4。
また、「ピュアバックス®」シリーズの4種および5種の混合ワクチンは、日本唯一の猫白血病ウイルスによる持続性ウイルス血症を予防するベクターウイルスワクチンを含有しています。猫が猫白血病ウイルスに感染すると、免疫機能の抑制や、貧血、リンパ腫等の原因となることがあります。発症すると治療が難しい深刻な病気のため、感受性の高い子猫や外出する猫に対するワクチン接種が推奨されています※5。
ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン 代表取締役社長の長谷部裕之は、「新しい『ピュアバックス®』シリーズにより、猫への負担が少なく、獣医療関係者の方から扱いやすさとしてもご要望の高かった、接種量が従来品の半量となる猫ワクチンをご提供できることを嬉しく思います。猫の病気の中には、予防はできても治療が難しい感染症があります。今後も、ワクチン接種など病気の予防において、獣医療関係者の方々をご支援し、猫オーナーさんと猫との健康な生活に寄与してまいります」と述べています。
ピュアバックス® シリーズ 3製品の概要
製品名 | ワクチンの予防効果 | 承認取得 | 発売時期 | |
---|---|---|---|---|
3種 混合 ワクチン |
ピュアバックス® RCP |
‐猫ウイルス性鼻気管炎 ‐猫カリシウイルス感染症 ‐猫汎白血球減少症 |
承認事項 変更 |
2023年 11月~ |
4種 混合 ワクチン |
ピュアバックス® RCP-FeLV 0.5 |
‐猫ウイルス性鼻気管炎 ‐猫カリシウイルス感染症 ‐猫汎白血球減少症 ‐猫白血病ウイルスによる持続性ウイルス血症 |
製造販売 (新発売) |
2023年 11月~ |
5種 混合 ワクチン |
ピュアバックス® RCPCh-FeLV 0.5 |
‐猫ウイルス性鼻気管炎 ‐猫カリシウイルス感染症 ‐猫汎白血球減少症 ‐猫白血病ウイルスによる持続性ウイルス血症 ‐クラミジア・フェリス感染症 |
製造販売 (新発売) |
2024年 春 |
ピュアバックス® シリーズ 従来製品との比較
上段:新シリーズ製品
下段:従来製品
製品名 | 乾燥ワクチン | 溶解用液 | FeLV液状ワクチン | |
---|---|---|---|---|
3種 混合ワクチン |
ピュアバックス® RCP (製品名同じ) | 抗原量・用量は 同じ |
0.5 mL | |
ピュアバックス® RCP | 1 mL | |||
4種 混合ワクチン |
ピュアバックス® RCP-FeLV 0.5 | 抗原量・用量は 同じ |
0.5 mL | |
ピュアバックス® RCP-FeLV | 1 mL | |||
5種 混合ワクチン |
ピュアバックス® RCPCh-FeLV 0.5 | 抗原量・用量は 同じ |
0.5 mL | |
ピュアバックス® RCPCh-FeLV | 1 mL |
製品写真
ピュアバックス® RCP
ピュアバックス® RCP-FeLV 0.5
ピュアバックス® RCPCh-FeLV 0.5
*1 承認申請資料
*2 Day MJ, et al. Vaccine. 2007 May 16;25(20):4073-84.
*3 G1株および431株
*4 Poulet H, et al. Vaccine. 2008 Jul 4;26(29-30):3647-54.
*5 Little S, et al. 2020 AAFP Feline Retrovirus Testing and Management Guidelines.
J Feline Med Surg. 2020 Jan;22(1):5-30.
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、世代を超えて生活を変革する画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型のバイオ製薬企業のリーディンクカンパニーとして、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出を目指しています。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態により長期的かつサステナブルな視点を維持しています。ヒト用医療用医薬品とアニマルヘルスの2つの事業分野において、53,000人以上の社員が世界130ヵ国以上で事業を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com/2022/
(アニュアルレポート 英語)