サイエンスストーリー
神戸医薬研究所(KPRI)ベーリンガーインゲルハイムのグローバル戦略研究開発機関のひとつ、神戸医薬研究所では、現場からイノベーションを生み出す「Bottom up Innovation」活動を推進しています。
自由な意見を歓迎する職場風土をベースに、新規アイデアの提案、共有、実現を通じて社内の活性化を図り、研究開発競争力の向上に繋げるために取り組んでいます。
現場のアイデアを形に。オープンコミュニケーションがイノベーションの鍵
私たちが日々取り組んでいる医薬品の研究開発は社会の課題を解決するための重要なイノベーションですが、ビジネス・プロセスやコミュニケーションを改善することもイノベーションであると考えています。社会や組織の課題を正しく捉え、一人の視点だけでなく、多様な知識や経験、考えを持つ社内外の人がオープンに議論することからイノベーションは生まれます。神戸医薬研究所では、最新のサイエンスやプロジェクトについて、カジュアルに議論する場を設けて、コミュニケーションの活性化を図っています。オープンなコミュニケーションを通して、現場のアイデアが形になり、研究開発業務の改善につながった例が数多くあります。例えば、研究開発にスマートグラスを導入し、グローバルの他の研究所とリモートで共同実験を行うなど、現場のアイデアが形になっています。
※ スマートグラス:現実にディスプレイ上のデジタル情報を重ねて表示するメガネ型のウェアラブルデバイス
イノベーションは、いつでも生み出せる〜イノベーションを通して、価値を提供
ベーリンガーインゲルハイムには、アイデアをいつでも投稿することができる、グローバル共通のプラットフォームがあります。このプラットフォームでは、世界中からアイデアへの賛同者やスポンサーを募り、アイデアに対するアドバイスやフィードバックといったコミュニケーションを図るができます。「イノベーションは、いつでも生み出せる」という考えのもと、ボーダレスなコミュニケーションを通して、日々の研究開発活動に取り組んでいます。
世界中の患者さんのために、日常的に生まれるアイデアを社内外に共有することで、神戸から世界へイノベーションを発信していく、それが神戸医薬研究所が取り組んでいる“Bottom up Innovation”の活動なのです。