コーポレートロゴの歴史

現在ベーリンガーインゲルハイムが使用している社章(コーポレートロゴ)は、シャルルマーニュ(カール大帝)の王宮の中央部分を図案化したものです。フランク王国の王であり、後に西ローマ皇帝の冠を受けたシャルルマーニュは、8世紀の後半、おそらく774年頃にインゲルハイムに滞在していたと伝えられています。

最初のコーポレートロゴが19世紀末に登場して以来、そのデザインは幾度かの変遷を遂げてきました。ここでは、歴代のコーポレートロゴをご紹介します。

Boehringer Ingelheim Logo Dark Green

コーポレートロゴの変遷

1893 - 1905年

ベーリンガーインゲルハイムの最初のコーポレートロゴは、創業から8年後に発表されました。文字を絡み合わせたデザインによるCHBSは、当時の社名であるC.H.ベーリンガー・ゾーン(C. H. Boehringer Sohn)を略したものです。このC.H.ベーリンガー・ゾーンは創業者アルベルト・ベーリンガー氏(1861-1939年)を指し、「クリストフ・ハインリッヒ・ベーリンガーの息子(Christoph Heinrich Boehringer’s son)」に由来しています。また、ドイツ語の“Sohn”は“息子(son)”を意味します。

Boehringer Ingelheim Logo 1893-1905

1905-1924年

インゲルハイムにあったシャルルマーニュの王宮を初めてモチーフに取り入れたコーポレートロゴです。このモチーフは、インゲルハイム出身の地図学者・神学者であり 人道主義者のゼバスティアン・ミュンスターが1544年に出版した『コスモグラフィア』に描かれたインゲルハイムの姿から着想を得ています。

Boehringer Ingelheim Logo 1905-1924

1924-1997年

1924年、コーポレートロゴが刷新されました。新しいコーポレートロゴは、シャルルマーニュの王宮の中央部分を図案化し、最新の考古学的研究を反映したデザインとなりました。1962年からはそれまでの“INGELHEIM”に“BOEHRINGER”の名前も追加され、カラーもブラックからブルーに変更されました。

Boehringer Ingelheim Logo 1962-1997

1997-2023年

1997年に発表されたロゴでは、王宮を図案化したモチーフの右横に社名が配置されています。

Boehringer Ingelheim Logo 1997-2023

2023年以降

進化したコーポレートブランドに合わせて、コーポレートロゴも刷新されました。これまでのデザインはそのまま使用しつつ、カラーを大胆に変更しました。新しいコーポレートロゴは、白地にブルーから、ダークグリーンの背景にアクセントグリーン(またはその逆)へと変わりました。このアクセントグリーンとダークグリーンは、進化したコーポレートブランドのブランド・コアである「Unwavering optimism(揺るぎない前向き思考)」を表現しています。

Boehringer Ingelheim Logo Accent-Green