治験アンバサダープロジェクト、より公共性の高い活動を目指して一般社団法人YORIAILab(よりあいラボ)として法人化
2024年6月27日
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社
ベーリンガーインゲルハイムが発案し、有志の製薬関連企業・アカデミア・患者団体との協働で進めてきた治験アンバサダープロジェクトを、より公共性が高い活動として発展させるため、一般社団法人YORIAILab(よりあいラボ)が2024年4月に設立され、6月に設立記念セミナーが開催されました。
治験アンバサダープロジェクトは、ベーリンガーインゲルハイムのオーストリアの拠点で2020年に開始された、医薬品開発における患者・市民参画(PPI: Patient and Public Involvement)のオープンイノベーション・プロジェクトです。患者・患者団体の方に、医薬品開発に関する理解を深めていただき、より治験にアクセス(治験への参加、治験に関する意見交換)しやすい環境を醸成することを目的としています。日本では2021年に始まり、医薬開発本部を中心に日本版プロジェクトを複数の患者団体とともにデザインし、翌2022年より、有志として参加いただける企業とともにその実装に取り組みました。これまでに14名の患者団体の方々が治験アンバサダーとなり活躍されています。
YORIAILabでは、さまざまなプロジェクトを通して、患者団体・支援団体や市民の皆さん、医薬品の開発や提供に携わる産官学の皆さんが、健康医療における社会共創に取り組みます。また、治験アンバサダーとなった方々と、医薬品の開発に関する相互の学びや交流、患者視点から見える課題解決に向けた協働や研究、そこで得られた新たな知を社会還元する広報や出版、健康医療事業におけるPPIの推進支援、コンサルテーションなどを実践します。
日本ベーリンガーインゲルハイムは、引き続きこの活動を支援し、医薬品開発におけるPPIの進展に貢献してまいります。