ベーリンガーインゲルハイム、持続可能な開発への取り組みを強化 ソーシャル・イノベーションを通じて5,000万人の生活の向上を目指す
- ベーリンガーインゲルハイムはOne Health Day 2021に際し、社員、パートナー、地域社会を巻き込んだ持続可能な開発への取り組みを一層強化することを表明
- 脆弱な地域社会に住む5,000万人に向けて非感染性疾患分野の医療アクセスを拡大し、エンゲージメントや社会起業家の活動を通じてさらに5,000万人へ支援を提供するなど、最新情報を発表
報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が11月3日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。
2021年11月3日 ドイツ・インゲルハイム
本日、ベーリンガーインゲルハイムは、One Health Dayに際し、サステナビリティに対する戦略的アプローチ、特に「Sustainable Development – for Generations (SD4G: 世代をまたぐ持続可能な開発)」の3本柱の1つであるMORE POTENTIALへのアプローチについて最新の見解を公表しました。One Healthは、複雑に結びつく、人と動物、そして環境との関係に対応できる、協力的かつ総合的なアプローチの価値を実証するものです。ここにも、MORE POTENTIALと「SD4G」の中にしっかりと根差した理念がみられます。
MORE POTENTIALは、以下のような取り組みを通じて患者さんと地域社会に向けて価値を創造することを目指しています:
- 社員やパートナー、そして革新的な社会起業家の活動支援を通じて、脆弱な地域社会に住む5,000万人の人々の生活を向上
- 経済的に持続可能でインクルーシブ、かつ健康的な地域社会の実現を支援するためのソリューションやビジネスモデルづくりに協力
- 人権、倫理、ダイバーシティ、インクルージョンの分野における取り組みを強化
「SD4G」の柱の1つであるMORE POTENTIALは、ベーリンガーインゲルハイムの社内や地域社会、またバリューチェーンに沿ったパートナーが、それぞれの可能性を最大限に発揮できるような最高の環境づくりを目指しています。それらの人々が変革の担い手となって社会の様々な問題の解決に貢献できるよう、支援を行っています。そして、ベーリンガーインゲルハイムの取り組みをさらに進化させ、国連が掲げる持続可能な開発目標に沿って、健康、社会、環境に関する様々な問題において当社の影響力を一層高められるよう努力しています。
財務担当取締役(人事を含む)のミヒャエル・シュメルマーは次のように述べています。「52,000人を超える社員が、私たちの取り組みの原動力となっています。特にビジネスパートナーとの協力により、彼らがその能力を最大限に発揮できるよう支援することで、私たちの取り組みを通じてもたらされる変化をさらに大きくすることができます」
当社の最重要イニシアチブである「Making More Health」は、健康的でインクルーシブ、かつ持続可能な地域社会を共に創るためのコラボレーションを実現することを目的としています。そのため、取り残された地域社会を取り込む形で健康、教育、雇用機会、生活・労働条件といった分野の課題に焦点を当てて取り組んでいます。こうした目標を達成するため、ベーリンガーインゲルハイムは世界最大規模の社会起業家ネットワークであるアショカと提携し、革新的なヘルスケアソリューションを創出して脆弱な地域社会に届けられるよう、支援しています。今日までに、全世界で110人以上の社会起業家が支援を受けており、2025年までには、さらに140人が支援を受ける見込みです。
プライマリ・ヘルスケア分野の社会起業家として、ケニアにおいて手頃な価格、かつ効果的なヘルスケアの提供に取り組んでいるAccess Afyaも、Making More Healthが支援している変革の担い手であり、彼らはすでに素晴らしい成果をあげています。彼らは血圧測定アプリやポップアップ・クリニックといった患者ケアのための新たなデジタルソリューションを提供し、データの活用を通じて、サービスの行き届かない地域社会の患者さんのニーズをより深く理解することに取り組んでいます。また、Access Afyaは患者さんへの財務支援を提唱し、非感染性疾患予防策を支援するとともに、今も続いている新型コロナウィルス感染症に対処するためのソリューションの提案もしています。
ベーリンガーインゲルハイムは、安全、健康的で充実した職場環境、様々なエンゲージメントの機会を通じ、社員が能力を伸ばし、卓越した力を身に付けることができるような環境を提供するなど、人財育成の取り組みに力を入れています。最近では、特に昨今のようなリモート勤務下での社員の健康をさらに重要視し、全社を挙げてメンタルヘルス啓発・支援プログラムを実施し、EUの「Lighten The Load(負担を軽減しよう)」キャンペーンにも参加しました。MORE POTENTIALの様々な目標に対するベーリンガーインゲルハイムの取り組みは、バリューチェーンのビジネスパートナーとのコラボレーションにも影響を及ぼしています。例えば、サプライヤー行動規範は、患者さんや政府、社会の最新の期待を反映したものに更新されました。
また、人権や倫理の分野でも、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に沿ったアプローチに則って取り組みを強化しています。
さらに、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)への取り組みも引き続き強化していきます。私たちは多様でオープンな、そして協力的でインクルーシブであることを大切にする文化の醸成を目標に、バリューチェーン全体でのD&Iの実現に取り組んでいます。例えば、全ての社員、顧客、患者さん、ステークホルダーが仲間として認められ、意見を聞き入れてもらえることにより、自身の価値を認められていると感じることができる環境を創るための一つのステップとして、リーダーや社員に対して無意識の偏見とはどういうことか、またインクルーシブな振舞い・言葉遣いについての教育や訓練を幅広く行っています。
2030年までの持続可能目標に向けて、ベーリンガーインゲルハイムは新たなイニシアチブの創設や既存のイニシアチブの進化・拡充を通じてMORE POTENTIALの取り組みをさらに加速化させていきたいと考えています。
MORE POTENTIAL は、人と動物のより良い健康を可能にすることを目指すMORE HEALTH 、天然資源の保護と自社の二酸化炭素排出量の削減を目指すMORE GREENとともに、ベーリンガーインゲルハイムの「SD4G」を支える3本柱となっています。
135年以上にわたる歴史を通じて健康分野におけるアンメットニーズへの対応に多くの実績を築いてきたベーリンガーインゲルハイムは、世界規模の健康問題に向けて、今後もさらに意欲的に対応していきます。私たちの戦略的アプローチは、より健康で持続可能な未来の社会づくりに必要な協力関係や長期的パートナーシップの強みと、その価値を重要視するものです。
「Sustainable Development – For Generations(SD4G:世代をまたぐ持続可能な開発)」について
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の健康上のニーズに応えるための事業を行っています。そのため、複雑に絡み合う様々な課題に、私たちならではのユニークな立場で、持続可能な開発に取り組むことが可能です。「SD4G」は「More Health」、「More Green」、「More Potential」の3本の柱から成り立っています。ベーリンガーインゲルハイムはこれらの3本柱を軸に、全世界で20件のイニシアチブを実施することで、その取り組みに大きく貢献しています。この取り組みは国連が掲げる持続可能な開発目標に沿って行われています。この開発目標を達成するためには複雑に絡み合う世界的な問題に対応する必要があり、そのためには複数のステークホルダーとの協力体制が不可欠です。私たちは戦略的アプローチを刷新することで、パートナーとの協業をさらに進めていきます。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の生活を向上させる画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型の製薬企業として、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持し、長期的な視点をもって邁進していきます。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、約52,000人の社員が世界130カ国以上の市場で業務を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)