More Potential:概要

社会は、健康のみならず教育、仕事、生活環境、不平等や貧困に至るまで、様々な課題に直面し続けており、しばしば、これらの課題の(悪)影響は、脆弱な社会で最も強く現れます。ベーリンガーインゲルハイムは、135年以上前に始めた旅を続け、持続可能な開発への取り組みにさらに力を入れ、その長い歴史におけるアンメット・ヘルスニーズへの取り組みの成功をもとに、世界の健康と社会的課題への取り組みに関してさらに高い目標を掲げています。

「More Potential」は、「世代を超えた持続可能な開発」の枠組みを構成する3つの柱の1つであり、社員、コミュニティ、パートナーやバリューチェーンに最良の条件を提供してが可能性を最大限に発揮し、チェンジメーカーとなるような環境作りを目指しており、これらの社会的課題にインパクトをもたらすための取り組みです。

More Potentialイニシアチブ

ベーリンガーインゲルハイムは、安全かつ健康的で充実した職場環境を提供するなど、社員に向けた取り組みに力を入れています。特に、様々なエンゲージメントの機会を通じて、人財を育成し、社員が卓越した力を身に付け、エンパワーメントを推進できるよう取り組んでいます。最近では、特に昨今のようなリモート勤務下において社員をさらに支援するため、メンタルヘルスに関する啓発プログラムや支援システムを整備し、EUの「Lighten The Load(負担を軽減しよう)」キャンペーンにも参加しました。

また、人権や倫理の分野でも継続的に取り組みを強化しており、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則(UNGPs)」に沿ったアプローチを行っています。さらに、「More Potential」の様々な目標に対する当社の取り組みは、バリューチェーンに沿ったビジネスパートナーとのコラボレーションにも影響を及ぼしています。例えば、サプライヤー行動規範は、当社や患者さん、政府、社会からの要請を反映した最新のものに更新されました。

そのほか、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)への取り組みも、従来のように社員に焦点を当てるだけでなく、中核事業における様々な活動にも適用されています。

当社の最重要イニシアチブである「Making More Health(人々のより良い健康の実現を目指して)」は、健全でインクルーシブ、かつ持続可能な地域社会を共に創るために連携していくことを目的としています。そのため、健康、教育、雇用機会、生活・労働条件といった課題により、社会から取り残されている地域社会に焦点を当てて取り組んでいます。

こうした目標を達成するため、ベーリンガーインゲルハイムは、様々なチェンジメーカーを輩出している世界最大規模の社会起業家ネットワーク、アショカと提携し、脆弱な地域社会のために、共に革新的なヘルスケアソリューションを創出できるよう取り組んでいます。今日までに、全世界で120人以上の社会起業家が支援を受けています。

2030年までの持続可能目標(SDGs)に向けて、ベーリンガーインゲルハイムはイニシアチブの新設や既存イニシアチブの進化・拡充を通じてMore Potentialを引き続き推進し、持続可能な開発プログラムのさらなる進化に向け、取り組んでいきたいと考えています。

当社では、以下の分野のイニシアチブに焦点を当てています。

  1. Community Co-Creation & Making More Health(地域社会の共創&人々のより良い健康の実現を目指して)
  2. Community Volunteering(地域社会のボランティア活動)
  3. Diversity, Equity & Inclusion(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)
  4. Health & Safety(健康と安全)
  5. Ethics, Labor and Human Rights(倫理、労働、人権)