ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン 養鶏用ワクチン「バキシテック® HVT+IBD」を日本全国で発売 2つの免疫抑制性疾患を1剤で予防できる日本初の養鶏用ワクチン
- 伝染性 ファブリキウス嚢病とマレック病のワクチン接種が孵化場で完結
- 高い有効性・安全性・利便性を実現(※1)した日本初のベクターワクチン
- 世界トップクラスの売上(*2)を誇る養鶏用ワクチン
報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
2021年9月27日 日本/東京
ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:ミッシェル・コレニオン)は、マレック病(VP2蛋白発現遺伝子導入七面鳥ヘルペスウイルス)生ワクチン(シード)「バキシテック® HVT+IBD」の全国展開を10月より開始いたします。「バキシテック® HVT+IBD」は、伝染性ファブリキウス嚢病(以下、IBD)と、マレック病の2つを1剤で予防できる日本初の鶏ワクチンです。孵化場でワクチン接種が完結するため農場でのIBD生ワクチン接種が不要になり、より健康で安全な卵と鶏肉の供給に寄与します。
「バキシテック® HVT+IBD」は、七面鳥ヘルペスウイルス(以下、HVT)のゲノムにIBDウイルスのVP2遺伝子を挿入した、日本初の養鶏用ベクターワクチンです。従来のIBD生ワクチンでは、移行抗体の影響を受けやすい、鶏群の免疫レベルがばらつく、飲水投与が煩雑である、などといった課題がありました。新しいベクター技術を用いて開発された「バキシテック® HVT+IBD」はこれらの課題を改善し、移行抗体の影響を受けず(※1)に確実に効果を発揮します。ファブリキウス嚢を委縮させることもありません(※1)。また、従来のマレック病ワクチンと同じように孵化場で接種でき、早期に免疫を誘起してその抗体が終生持続するため、1回の接種で鶏群を出荷までマレック病とIBDから防御します。バキシテック®HVT+IBDを接種すれば、農場でのIBD生ワクチンの接種は不要になります。
「バキシテック® HVT+IBD」は、世界初のHVTベクターワクチンとして、ベーリンガーインゲルハイムから2006年にブラジルで初めて発売されました。その後、EU諸国、米国、南米諸国、中国など主要な鶏卵肉生産国で発売され、すでに75か国以上で累計1000億羽以上の鶏に接種され(※3)、世界でもトップクラスの売上実績(※2)がある養鶏用ワクチンとなっています。
ベーリンガーインゲルハイムアニマルヘルスジャパン 代表取締役社長ミッシェル・コレニオンは、「バキシテック® HVT+IBDの導入により、日本における養鶏のワクチネーションを大きく変え、有効性、安全性、そして利便性において大きなベネフィットをもたらすものと期待しています。そして、安全な卵と鶏肉の提供に寄与すると同時に、日本の養鶏産業の関係者の方々や獣医師の先生方をさらにご支援してまいります」と述べています。
(※1)承認申請添付資料
(※2) data on file
(※3)Boehringer Ingelheim, 2018
製品の概要
【販売名】
バキシテック® HVT+IBD
マレック病(VP2蛋白発現遺伝子導入七面鳥ヘルペスウイルス)生ワクチン(シード)
【成分・含量】
成分 | 分量 | |
---|---|---|
主剤 | 伝染性ファブリキウス嚢病ウイルス由来VP2蛋白質発現遺伝子導入七面鳥ヘルペスウイルスvHVT013-69株(シード) | 3880PFU*/ドーズ以上 |
安定剤 | 牛血清 | 0.3mL |
安定剤 | ジメチルスルホキシド | 0.15mL |
溶剤 | 凍結用培養液 | 残量 |
*PFU:Plaque forming units
【効能又は効果】
鶏の伝染性ファブリキウス嚢病及びマレック病の予防
【用法及び用量】
別売りの溶解用液(品名:マレック溶解用液「BI」バッグ)で溶解して使用する。
- 卵内接種
凍結ワクチンを素早く融解後、1羽当たり0.05mLとなるよう1アンプルを100mLの溶解用液で溶解し、18~19日齢の発育鶏卵に1用量(0.05mL)を卵内接種する。 - 皮下接種
凍結ワクチンを素早く融解後、1羽当たり0.2mLとなるよう1アンプルを400mLの溶解用液で溶解し、初生ひなに1用量(0.2mL)を皮下接種する。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスについて
動物と人の命は、深く、また、複雑につながっており、動物が健康であれば、人間も健康でいられると信じています。世界中で9,700人の社員がイノベーションを通じて価値を提供し、動物と人の健康と幸福に寄与すべく邁進しています。
私たちの活動の根幹にあるのは、動物、人、環境に対する敬意であり、私たちは、病気や痛みから動物を守るためにソリューションを開発し、サービスを提供しています。そして、顧客の方々が動物の健康をケアするのをサポートし、生命や社会を脅かす病気から地域社会を守っていきたいと願っています。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスは、動物薬市場で世界第2位のグローバルプレーヤーであり、2020年度に41億ユーロの売上高を記録し、150カ国以上でビジネスを展開しています。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスの詳細:
https://www.boehringer-ingelheim.com/animal-health/about-animal-health-business-unit
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス)
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/animal-health
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン)
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の生活を向上させる画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型の製薬企業として、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持し、長期的な視点をもって邁進していきます。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、約52,000人の社員が世界130カ国以上の市場で業務を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)