ベーリンガーインゲルハイム、2030年環境サステナビリティに向けた最新のコミットメントを発表
- ベーリンガーインゲルハイムはCOP26に際して、持続可能な開発への戦略的アプローチの最新情報を発表
- 2030年までに事業活動におけるカーボンニュートラルを実現し、全体的なウォーターフットプリント、事業活動に伴う廃棄物の埋め立て、資源の使用量をさらに削減
- ベーリンガーインゲルハイムは、CO2排出1トン当たり100ユーロという意欲的な社内炭素価格を導入し、低炭素技術およびソリューションを推進
- 環境保護に貢献する戦略的グリーンプロジェクトを実施するため、1億3,000万ユーロを投資
報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が11月1日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。
2021年11月1日 ドイツ・インゲルハイム
本日、第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)に際して、ベーリンガーインゲルハイムは、サステナビリティに向けた戦略的アプローチの最新情報を発表しました。具体的には、「Sustainable Development – for Generations(SD4G:世代をまたぐ持続可能な開発」の3本柱の1つである「MORE GREEN」と環境サステナビリティに向けた取り組みが挙げられます。
135年以上にわたる歴史を通じて、健康分野におけるアンメットニーズへの対応に多くの実績を残してきたベーリンガーインゲルハイムは、世界規模の健康課題と環境課題の解決に向け、さらに意欲的に取り組んでいます。私たちの新たな戦略的アプローチは、引き続き、より健康で持続可能な未来の社会づくりに貢献するため、協力関係や長期的パートナーシップの強みと価値に重点を置いたものとなっています。
「MORE GREEN」に基づき、ベーリンガーインゲルハイムは、環境面において持続可能な企業となることを目指し、温室効果ガス排出量、エネルギーや資源の使用量、およびウォーターフットプリントの大幅な削減を引き続き行っていきます。当社は、環境サステナビリティ目標を更新し、これに向けて、以下の取り組みを行います。
- 2030年までに、事業活動におけるカーボンニュートラルを実現
(スコープ1および2) - 水不足の拠点では、ウォーターフットプリントをさらに削減すると共に、当社が事業を展開する地域社会の水の保全
- 循環の側面を活かして、全体的な事業活動に伴う廃棄物の埋め立てを削減し、環境に配慮した設計とグリーンケミストリーコンセプトをすべての新製品に採用
ベーリンガーインゲルハイムのイノベーションユニット担当取締役、Michel Pairetは、次のように述べています。「MORE GREENは、地球が直面している最も差し迫った課題に対処するため、環境サステナビリティの目標を見直して設定するものです。ベーリンガーインゲルハイムは、世代を越えて人と動物の生活を変革するブレークスルーセラピーを開発する上で、地球をより健康にすることは私たちの目的の不可欠な部分であると考えています。環境の悪化は既存の健康問題を深刻化させるだけでなく、新たな課題も生み出します」
「SD4G」は、より優れた治療法を開発し、より良いヘルスケア・ソリューションを実現して、次世代のためのより良い世界づくりに貢献したい、という願いにもとづく取り組みです。私たちは国連が掲げる持続可能な開発目標に沿って取り組みをさらに進化させ、健康や地域社会、また環境の様々な課題を前向きに解決していくため、さらに尽力していきます。
「MORE GREEN」に対するベーリンガーインゲルハイムのコミットメントは、一連の取り組みによって強化されています。当社は現在、さまざまなプロジェクトとイニシアチブを更新・進展させており、その多くは10年以上にわたって実施されています。主要なマイルストーンは以下の通りです。
- 2030年までに事業活動のカーボンニュートラルを実現するため、ベーリンガーインゲルハイムは、2億500万ユーロを投資して本社に新たなバイオマス発電所およびインフラを構築し、エネルギー効率を高めてグリーン電力の使用をさらに拡大します
- 低炭素技術およびソリューションを推進するため、ベーリンガーインゲルハイムは、投資に関してCO2排出1トン当たり100ユーロという意欲的な社内炭素価格を設定しました。この価格設定システムにより、CO2排出量に基づいて投資が行われます(2021年連邦法で設定された排出コストよりも高い設定)
- 「Clean Water」イニシアチブでは、排水に含まれる微量の医薬品が毒性レベルを大幅に下回るレベルになるよう維持します。ベーリンガーインゲルハイムは、排水中の残留医薬品を低レベルに抑えるよう努めていますが、「Clean Water」イニシアチブでは、環境に取り組むサプライヤーとして、さらにレベルを引き下げることを目指します
- 「MORE GREEN基金」は、脱炭素化、水、循環型経済の特別なプロジェクトに対応しています。ベーリンガーインゲルハイムは、大規模なプロジェクトにおいて環境サステナビリティに重点的に取り組み、グローバルなMORE GREEN目標に貢献するグリーンプロジェクトにさらに1億3,000万ユーロを提供します。この基金により、2020年以降、すでに約40件の新しい環境サステナビリティプロジェクトが開始されています
- ベーリンガーインゲルハイムは、EUの製薬会社では初めて、インゲルハイム本社の持続可能なケータリング・コンセプトに対して「GreenCanteen」認証を受けました。このケータリングのコンセプトは、現地の食品生産者、旬の食材の入手可能性、使い捨てプラスチックの排除に重点を置いています。
MORE GREENは、健全でイクルーシブそして、持続可能な社会を共に創造することを目指すMORE POTENTIAL、人と動物のより良い健康を可能にすることを目指すMORE HEALTHとともに、ベーリンガーインゲルハイムの「SD4G」を支える3本の柱を構成しています。
「Sustainable Development – For Generations(SD4G:世代をまたぐ持続可能な開発)」について
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の健康上のニーズに応えるための事業を行っています。そのため、複雑に絡み合う様々な課題に、私たちならではのユニークな立場で、持続可能な開発に取り組むことが可能です。「SD4G」は「More Health」、「More Green」、「More Potential」の3本の柱から成り立っています。ベーリンガーインゲルハイムはこれらの3本柱を軸に、全世界で20件のイニシアチブを実施することで、その取り組みに大きく貢献しています。この取り組みは国連が掲げる持続可能な開発目標に沿って行われています。この開発目標を達成するためには複雑に絡み合う世界的な問題に対応する必要があり、そのためには複数のステークホルダーとの協力体制が不可欠です。私たちは戦略的アプローチを刷新することで、パートナーとの協業をさらに進めていきます。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の生活を向上させる画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型の製薬企業として、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持し、長期的な視点をもって邁進していきます。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、約52,000人の社員が世界130カ国以上の市場で業務を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)
References
- Scope 1 – All direct emissions from activities of the company and under the control of Boehringer Ingelheim.
- Scope 2 – Indirect emissions created through purchased energy and used by Boehringer Ingelheim for company operations.