ベーリンガーインゲルハイム、ベルギー・GST社の獲得により、アニマルヘルスにおける幹細胞分野を強化
- ベーリンガーインゲルハイムは馬およびペット向けに最先端の幹細胞製品を開発・製造するベルギーのバイオテクノロジー企業、GST社と協業
- 初の幹細胞ベースとなる動物用医薬品を欧州で上市するなど、2年間にわたるパートナーシップを経て、今回の買収が実現
- ポートフォリオの強化によりイノベーションと成長の加速を目指すアニマルヘルス戦略として今回のGST社買収を決定
報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が7月27日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈についてはオリジナルが優先することをご了承ください。
2020年7月27日 ドイツ/インゲルハイム
アニマルヘルス分野のマーケットリーダーであるベーリンガーインゲルハイムは、ベルギーの獣医学バイオテクノロジー企業、Global Stem cell Technology(以下、GST社)の買収を発表しました。GST社は、アニマルヘルスの整形外科領域および代謝疾患領域で、エビデンスに基づく再生医療(幹細胞療法)の研究・開発および製造を専門に行っています。ベーリンガーインゲルハイムは、2018年にGST社とパートナーシップを締結しており、2019年に両社は欧州で、馬の跛行治療薬Arti-Cell® Forteを発売しました。
Arti-Cell® Forteは、両社が持つイノベーションの強みを実証するものです。これは、欧州委員会の販売承認を受けた獣医学分野における初の幹細胞医薬品です。今回のGST社の買収および統合により、アニマルヘルスにおける新しい標準治療の確立に向けた重点的取り組みを維持しつつ、ベーリンガーインゲルハイムの開発パイプラインを加速することができます。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスのグローバル戦略マーケティング責任者であるJean-Luc Michelは、次のように述べています。「外部パートナーとの協力は、ポートフォリオ拡大において不可欠なものです。
2年間にわたるパートナーシップの成功を経て、GST社を買収・統合することを決定しました。最先端の幹細胞製品分野における同社の専門知識は、顧客にさらに革新的なソリューションを提供する上で大きな力になると確信しています。」
GST社CEOのJan Spaasは、次のように述べています。「ベーリンガーインゲルハイムは、獣医学分野におけるイノベーションに新たな波を起こそうとしています。こうした目標は、GST社の経営陣や社員、そしてビジョンとも共通しています。我々は当初から獣医学分野に変化をもたらすことを目指していましたが、今後もベーリンガーインゲルハイムにおいて新たな研究開発部門として、その役割を担い続けていきます。」
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスのグローバルイノベーション責任者であるEric Haaksmaは、次のように述べています。「今回の決定は、当社の戦略的な方向性に完全に合致するものです。幹細胞研究分野および再生医療は、ベーリンガーインゲルハイムが追求している次なる革新の波に大きな可能性をもたらします。また、外部パートナーシップを強化して、イノベーションと成長への取り組みを加速することは、当社戦略の重要要素の1つです。」
なお、両社は、取引の詳細については開示していません。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス
動物と人の命は、深く複雑に結びついており、動物が健康であれば、人間も健康でいられると信じています。世界中で1万人の社員がイノベーションを通じて価値を提供し、動物と人の健康と幸福に寄与すべく邁進しています。
私たちの活動の根幹にあるのは、動物、人、環境に対する敬意であり、私たちは、病気や痛みから動物を守るためにソリューションを開発し、サービスを提供しています。そして、顧客の方々が動物の健康をケアするのをサポートし、生命や社会を脅かす病気から地域社会を守っていきたいと願っています。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスは、動物薬市場で世界第2位のグローバルプレーヤーであり、2019年度に40億ユーロの売上高を記録し、150カ国以上でビジネスを展開しています。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスの詳細:
https://www.boehringer-ingelheim.com/animal-health/about-animal-health-business-unit
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス)
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/animal-health
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン)
Global Stem cell Technology(GST社)
GST社の主な活動は、獣医学分野における幹細胞をベースとした製品の研究開発・製造、およびそのバイオテクノロジー応用にあります。GST社は、幹細胞治療のベースとして、哺乳類の血液に由来する、高力価の幹細胞を使用しており、再生医療を臨床応用につなげています。Arti-Cell® ForteはGST社によって開発され、欧州医薬品庁(EMA)から販売承認を推奨された獣医学分野で初の幹細胞製品です。GST社は、アニマルヘルス分野における世界の新興企業のトップ10にランクインしています。
GST社の詳細については、www.gst.beをご覧ください。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムの中核をなすのは、人と動物のためにより良い医薬品をお届けすることであり、生活を変える画期的な医薬品や治療法を開発していくことが当社の使命です。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持しています。将来のヘルスケアにおける課題を見据え、ベーリンガーインゲルハイムが最大限の力を発揮できる分野で貢献できるよう、長期的な視点をもって邁進していきます。
ベーリンガーインゲルハイムは、世界有数の研究開発主導型の製薬企業として、51,000人以上の社員が、医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。2019年度、ベーリンガーインゲルハイムは約190億ユーロの純売上高を達成しました。研究開発に約35億ユーロを投じてイノベーションに注力し、生命を救いクオリティオブライフ(生活の質)を向上させる新しい医薬品の創出に注力しています。
ベーリンガーインゲルハイムはパートナーシップを重視し、ライフサイエンス分野における多様な知見を活かして科学的な可能性を広げていきます。様々な協働を通じて、現在そして未来の患者さんの生活を変えるような画期的な治療法を提供していきます。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)