「ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズ」受賞者決定~細胞治療分野の革新的プロジェクトが第1位に
- ベーリンガーインゲルハイムは、「Value through Innovation -イノベーションによる価値の創造-」というビジョンのもと、医療・バイオテクノロジー分野における研究者や起業家、スタートアップ企業の革新的なアイデアの実現やシーズの育成を支援
- 2021年10月5日(火)にオンラインで開催されたピッチプレゼンテーションコンテストでは、様々な創薬研究分野の革新的なアイデア・プロジェクトの発表が行われた
- 審査の結果、第1位には、株式会社セルージョンの「iPS細胞由来内皮細胞を用いた角膜再生医療」が受賞
報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
2021年10月13日 日本/東京
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(代表取締役会長兼社長 青野吉晃)は、革新的な創薬に取り組む研究者や起業家・スタートアップ企業のアイデア実現・事業化やシーズの育成を支援する「ベーリンガーインゲルハイム・イノベーションプライズ」を開催しました。2021年10月5日(火)にオンラインで開催された本イベントでは、多数の応募の中から選ばれた医療・バイオテクノロジー分野の起業家・スタートアップ企業、大学研究者などの10名により、創薬分野の革新的なアイデア・プロジェクトのプレゼンテーション・コンテストが行われました。再生医療、眼科疾患、希少疾患などに関連するテーマや多様なモダリティに関連する新規創薬技術などが紹介されました。
審査員による厳正な審査の結果、アンメットニーズに革新的なアプローチによる治療法を開発中の株式会社セルージョン(代表取締役・羽藤 晋氏)の「iPS細胞由来内皮細胞を用いた角膜再生医療」が第1位を受賞しました。また、第2位には、株式会社aceRNA Technologies (経営戦略部 部長・須川 史啓氏)が、第3位には、株式会社スコヒアファーマ(創薬研究所 副所長 兼 事業開発部 サイエンティフィックフェロー・森藤 雄亮氏)が選ばれました。さらに、視聴者の投票により、ミラバイオロジクス株式会社(代表取締役社長・加藤 益弘氏)にオーディエンス賞が贈られました。受賞者には、賞金として、第1位に 200万円、第2位に130万円、第3位に70万円、オーディエンス賞に10万円が授与されます。
ベーリンガーインゲルハイムのグローバル事業開発・ライセンス部門ヘッドのイオアニス・サポウンヅィス(Ioannis Sapountzis)は次のように述べています。「第三回ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズは素晴らしいイベントとなりました。日本における本イベントはグローバルに推し進める草の根プログラムの基礎であり、毎回日本のサイエンスの奥深さと活力に感動を覚えます。皆様の今後の成功を祈っています」
日本ベーリンガーインゲルハイムの代表取締役会長 兼 社長である青野 吉晃は、次のように述べています。「コロナ禍という困難な状況においても、日本のライフサイエンス研究は減速することなく、ますます臨床応用を目指した方向性が明確になってきていると感じています。世界中の患者さんのために、このイベントを通して、日本のライフサイエンス研究から創薬イノベーションの新しい一歩を皆様と踏み出せることを願っています」
また、日本ベーリンガーインゲルハイムの神戸医薬研究所長の和田耕一は、次のように述べています。「アンメット・メディカルニーズの高い疾患や新しいモダリティに関連する創薬技術へ挑戦する多くの研究者、起業家の皆さんの研究開発が非常に高いレベルにあることがあらためて示されました。皆さんの熱意に共感するとともに、ベーリンガーインゲルハイムはこれからも様々な協働と支援を提供してまいります」
さらに、イノベーション・プライズの審査員である櫻井満也氏(ファーマ・ビジネスコンサルタント)は次のように述べています。「ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズ 2021の発表企業の多くは、新規モダリティ医薬品創製のためのプラットフォーム技術を持ち、まさに、日本のアカデミアの研究力の高さが反映していると思います。ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズが、アカデミアの研究に留まらず、前向きに事業化を推進するプログラムとして定着し、さらに進化してゆくことを期待しています」
ベーリンガーインゲルハイムは、引き続き、本イベントによる支援の他、共同研究、ライセンシング、インキュベーションによる事業の育成など、様々な協働の形態による支援を行ってまいります。
受賞プロジェクトについて
第1位:
株式会社セルージョン 羽藤 晋氏
「iPS細胞由来内皮細胞を用いた角膜再生医療」
受賞者コメント:
「この度は、ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズ2021で発表の機会をいただき、誠にありがとうございました。ご登壇された皆様の事業はどれも大変すばらしく、私共にとって非常に刺激となりました。また、その中から弊社を第一位に選んで頂き、大変光栄に存じます。
弊社は、独自の分化誘導技術により他家iPS細胞から角膜内皮代替細胞を安定的に大量生産する技術と、既存の角膜移植手術と比較して各段に侵襲性が低くかつ簡便な細胞移植技術を組み合わせることにより、全世界の角膜失明患者様へ角膜移植に置き換わる新しい再生医療を提供することをミッションにしております。
現在は、国内開発と海外開発を並行して進めており、今回の受賞を機に、事業開発や会社の成長に並走していただける方や事業会社様、投資家の方との出会いの機会が得られましたら幸いです。ご興味がございましたら、お気軽に是非お声がけください。」
第2位:
株式会社aceRNA Technologies、須川 史啓氏
「スマートmRNA医薬による生体内細胞制御・リプログラミング」
第3位:
株式会社スコヒアファーマ、森藤 雄亮氏
「IP6K阻害薬の高リン血症治療への展開」
オーディエンス賞:
ミラバイオロジクス株式会社、加藤 益弘氏
「大環状ペプチドのファーマコフォアをラッソグラフト化することで多機能なタンパク質を得る」
ベーリンガーインゲルハイム・ イノベーション・プライズについて
ベーリンガーインゲルハイムは1885年に小さな町工場として創業して以来、「Value through Innovation -イノベーションによる価値の創造-」をビジョンとして掲げています。若いライフサイエンス企業とバイオ起業家のイノベーション力は、次世代の画期的な医薬品の発見に不可欠な要素です。また、起業家による革新的な研究や技術の育成と事業化は非常に重要であると考えています。ベーリンガーインゲルハイム・ イノベーション・プライズは、革新的な創薬に取り組む研究者・起業家やスタートアップ企業の挑戦と献身を表彰し、アイデアの実現・事業家、シーズの育成を支援しています。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の生活を向上させる画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型の製薬企業として、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持し、長期的な視点をもって邁進していきます。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、約52,000人の社員が世界130カ国以上の市場で業務を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)