「ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズ」受賞者決定!~株式会社ギャップジャンクションが第1位とオーディエンス賞をダブル受賞
- ベーリンガーインゲルハイムは、「Value through Innovation - イノベーションによる価値の創造 -」というビジョンのもと、医療・バイオテクノロ ジー分野における研究者や起業家、スタートアップ企業の革新的なアイデアの実現やシーズの育成を支援
- 9月28日(水)に3年ぶりにオンサイトでピッチ・プレゼンテーション・コンテストを開催、各チームが様々な創薬研究分野の革新的なアイデアやプロジェクトを発表
- 審査の結果、第1位とオーディエンス賞は株式会社ギャップジャンクションの「Development of gene therapy and drugs for hearing loss / 聴覚障害への遺伝子治療および薬剤の開発」が受賞
報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
2022年10月7日 日本/東京
日本ベーリンガーインゲルハイム株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役会長 兼 社長:シャシャンク・デシュパンデ、以下、日本ベーリンガーインゲルハイム)は、ピッチ・プレゼンテーション・コンテストである「ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズ」(以下「イノベーション・プライズ」)を開催しました。これは革新的な創薬に取り組む研究者や起業家・スタートアップ企業のアイデア実現・事業化やシーズの育成を支援する目的で開催されています。
2022年9月28日(水)に3年振りに会場で開催された本イベントでは、多数の応募の中から選ばれた医療・バイオテクノロジー分野の起業家・スタートアップ企業、大学研究者など8名が、遺伝子治療や再生医療、抗がん剤などに関連するテーマや多様なモダリティに関連する新規創薬技術など、創薬分野における革新的なアイデアやプロジェクトのプレゼンテーションを行いました。
審査員による厳正な審査の結果、アイデアの独自性や着眼点の良さ等が高く評価され、株式会社ギャップジャンクション(代表取締役社長・神谷和作氏)の「Development of gene therapy and drugs for hearing loss / 聴覚障害への遺伝子治療および薬剤の開発」が第1位とオーディエンス賞のダブル受賞を果たしました。また第2位には、光の照射により遺伝子発現を制御し治療に応用する研究をしている株式会社ミーバイオ(代表取締役・早水建祥氏)の「A photo-controllable gene therapy / 時空間特異的制御が可能な『光スイッチング遺伝子治療』」が選ばれました。受賞者には、賞金として、第1位に 400万円、第2位に100万円、オーディエンス賞に25万円が授与されます。なお、日本の創薬エコシステムの発展に対する弊社の高いコミットメントを示すため、昨年と比べて1等賞の賞金を400万円に倍増するなど、コンテストの賞金を大幅に増額しています。
ベーリンガーインゲルハイムのグローバル事業開発・ライセンス部門ヘッドのデトレフ・メネリッヒ(Detlev Mennerich)は次のように述べています。「今回受賞された方々のみならず、応募されたすべての研究者の皆さんの探求心や、科学への情熱に感銘を受けました。日本におけるイノベーション・プライズの開催は今回で4回目となりましたが、日本のサイエンスの層の厚み、技術力の高さを感じました。このイベントが、日本から世界にイノベーションを創出していくきっかけとなり、後押しができていれば嬉しく思います」
日本ベーリンガーインゲルハイムの代表取締役会長 兼 社長であるシャシャンク・デシュパンデは、次のように述べています。「今回、神戸市と公益財団法人神戸医療産業都市推進機構にご支援いただき、3年振りに会場で開催することができました。本日の発表を聞いて、日本のライフサイエンス研究やスタートアップ企業の現場がますます活気に満ち、多様性を増していることに、大変頼もしく感じました。本イベントが日本発の革新的な医薬品開発の原動力となることを願っています」
さらに、今回初めてイノベーション・プライズの審査員を務めた中谷智子氏(代表弁理士 中谷国際特許事務所)は次のように述べています。「今回初めて参加させていただき、発表されたベンチャー及びアカデミア発のシーズがいずれも将来性を感じさせる内容であり、また多様なモダリティやテクノロジーに亘っていることがとても印象的でした。サイエンスのレベルの高さやユニークさを評価の中心に据える本イベントは、真にサイエンスに基づき挑戦しようとしているベンチャーや大学にとって、自らの企業価値等の源泉を再認識する機会となったのではないかと思います。今回のイベントをきっかけに、ベーリンガーインゲルハイム社、発表者及び参加者間に新たなコラボレーションが一つでも多く生み出されることを心より願っております」
ベーリンガーインゲルハイムは、引き続き、本イベントによる支援の他、共同研究、ライセンシング、インキュベーションによる事業の育成など、様々な協働の形態による支援を行ってまいります。
<受賞プロジェクト>
■ 第1位、 オーディエンス賞(ダブル受賞)
株式会社ギャップジャンクション 代表取締役社長 神谷和作氏
「Development of gene therapy and drugs for hearing loss / 聴覚障害への遺伝子治療および薬剤の開発」
受賞者コメント:
「この度はこのような光栄な賞を誠にありがとうございました。
我々は難聴というまだ薬が開発されていない分野で、iPS細胞や遺伝子治療といった技術を用いて患者さんのための薬の開発を目指しております。今回このような賞をいただいたことで、さらに我々の研究開発が発展し、難聴患者の皆様に薬を届けることが出来るようになるのではないかと期待しております」
■ 第2位
株式会社ミーバイオ 代表取締役 早水建祥氏
「A photo-controllable gene therapy / 時空間特異的制御が可能な『光スイッチング遺伝子治療』」
受賞者コメント:
「今回の受賞を大変嬉しく思っております。光を用いて、時間・場所特異的にさまざまな生命現象をコントロールできるという技術は非常にユニークなもので、基礎研究者の皆様に向けてのリサーチツールとしてはもちろん、創薬、バイオ生産などの分野においても広がっていくものと確信しております。ミーバイオでは、光×バイオという新産業の創出に向けて、これからも邁進してまいります」
ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズについて
ベーリンガーインゲルハイムは1885年に小さな町工場として創業して以来、「Value through Innovation -イノベーションによる価値の創造-」をビジョンとして掲げています。若いライフサイエンス企業とバイオ起業家のイノベーション力は、次世代の画期的な医薬品の発見に不可欠な要素です。また、起業家による革新的な研究や技術の育成と事業化は非常に重要であると考えています。ベーリンガーインゲルハイム・イノベーション・プライズは、革新的な創薬に取り組む研究者・起業家やスタートアップ企業の挑戦と献身を表彰し、アイデアの実現・事業家、シーズの育成を支援しています。
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、今日そして次世代にわたり、暮らしを変革する画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型のバイオ製薬企業のリーディンクカンパニーとして、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態により長期的視野を維持しています。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、52,000人以上の社員が世界130ヵ国以上の市場で事業を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)