ベーリンガーインゲルハイム、世界的な感染症の流行検知に向けてLifebit社と提携
- Lifebit社のディープラーニング、自然言語処理、および人工知能プラットフォームにより、リアルワールドエビデンスを用いて世界的な感染症の流行を自動的に検知・追跡
- 得られる見識により、越境性疾患や新興性病原体を含む最新の流行検知を加速
報道関係者向け情報
このホームページでは、国内の報道関係者の方々を対象に、ベーリンガーインゲルハイムジャパングループ各社の情報ならびに関連情報をご提供しています。一般の方に対する情報提供を目的としたものではありませんのでご了承ください。
当プレスリリースについて
この資料は、ドイツのベーリンガーインゲルハイム(Boehringer Ingelheim GmbH)が6月9日に発表したプレスリリースをもとに日本語に翻訳したものです。なお、日本の法規制などの観点から一部、削除、改変または追記している部分があります。この資料の内容および解釈については英語のオリジナルが優先することをご了承ください。
2021年6月9日 ドイツ/インゲルハイム
アニマルヘルスのグローバルリーダーであるベーリンガーインゲルハイムは、学術論文等の公開資料から得られるリアルワールドデータを使用して、世界的な疾患の流行を検知し早期に報告する人工知能(AI)の活用に向けて、Lifebit Biotech社と長期的に提携することを発表しました。Lifebit社のREALプラットフォームを活用することで最新の感染症の流行について見識を深め、それに応じて研究開発活動の優先順位付けが可能になります。
両社の科学者と研究者は共同で研究を進め、リアルワールドエビデンスと最新のAIアルゴリズムを組み合わせて感染症の流行を特定し、研究を進めていきます。Lifebit社のREALプラットフォームでは、最先端の解析能力により、新型コロナウイルス感染症のような越境性疾患の蔓延や病原体の出現などに関係する疾患の流行を検知して自動通知します。このシステムは、アクティブラーニングアーキテクチャを活用して構成されており、関連するデータが増えるほど、システムの精度が向上します。
たとえば、一日あたり5億件のツイート、300万件のニュース記事、数千本の学術論文が発表されていますが、膨大なデータから有意義かつ対応可能な課題や見識を見出すことは非常に困難です。Lifebit社のシステムは、独自の最先端AIアルゴリズムを活用し、あらゆるデータノイズから信号を特定して精確なデータ収集につなげます。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスのグローバルイノベーション責任者であるDr. Eric Haaksmaは、次のように述べています。「外部のイノベーションを活用することは、当社の研究開発シナリオの重要な要素になっています。そのため、Lifebit社と戦略的提携を開始してAIを活用して学術等の情報をモニターしながら解析し、動物の疾病に関連するデータを追跡することにしました。さまざまなレベルの膨大なサイエンス情報を手動で収集し分析することは現実的ではありません。今回の提携により、検知プロセスを加速していきます。」
Lifebit Biotech社CEOのDr. Maria Chatzou-Dunfordは、次のようにコメントを加えています。「Lifebitは、世界にある生物医学的な機密データと、AIで自動化されたリアルワールドエビデンスのデータ解析を結合し、ベーリンガーインゲルハイムのような最先端のサイエンス企業がより迅速に適切な決定ができるよう、生活を進化させるような見識を提供していきます。」
Lifebit Biotech社について
疾病の治療には、研究者が多くの生物医学的データにアクセスして活用する必要がありますが、こうしたデータはアクセスや活用が不可能なことが多々あります。Lifebitが特許を取得している技術は、データによる見識への安全なアクセスを可能にし、迅速で的確な医薬品開発をサポートします。Lifebitは、複雑で機密性の高い生物医学的データ環境を有する組織に対してエンタープライズデータプラットフォームを構築し提供します。Lifebitは、各国の高度な医療プログラムに信頼性の高い研究環境を提供し、製薬企業による新薬ターゲットの発見を支援するなど、官民にわたり顧客が複雑で機密性の高い生物医学的データを活用する環境を進化させます。詳細については、www.lifebit.aiをご参照下さい。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスについて
動物と人の命は、深く、また、複雑につながっており、動物が健康であれば、人間も健康でいられると信じています。世界中で9,700人の社員がイノベーションを通じて価値を提供し、動物と人の健康と幸福に寄与すべく邁進しています。
私たちの活動の根幹にあるのは、動物、人、環境に対する敬意であり、私たちは、病気や痛みから動物を守るためにソリューションを開発し、サービスを提供しています。そして、顧客の方々が動物の健康をケアするのをサポートし、生命や社会を脅かす病気から地域社会を守っていきたいと願っています。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスは、動物薬市場で世界第2位のグローバルプレーヤーであり、2020年度に41億ユーロの売上高を記録し、150カ国以上でビジネスを展開しています。
ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスの詳細:
https://www.boehringer-ingelheim.com/animal-health/about-animal-health-business-unit
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス)
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/animal-health
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン)
ベーリンガーインゲルハイムについて
ベーリンガーインゲルハイムは、人と動物の生活を向上させる画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型の製薬企業として、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態を維持し、長期的な視点をもって邁進していきます。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、約52,000人の社員が世界130カ国以上の市場で業務を展開しています。
詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)