世界初、包装工程で発生するPTPシート廃棄物を従来比で70%以上抑える「エコスクラップ技術」を実用化
循環型社会の実現に向けて3R(リデュース・リユース・リサイクル)の重要性が高まる中、本技術の実用化はその中でも最も優先順位の高い「廃棄物自体を最初から出さない」というリデュースの考え方に則った取り組みです。
当社は、2024年末頃から本技術を用いたPTPシートである「ClearE-Sheet*2」を導入します。まずは、2型糖尿病治療薬の「トラゼンタ®錠5mg」(一般名:リナグリプチン)において導入し、今後、他の製品についても順次切り替えを検討していきます。
ベーリンガーインゲルハイムは、サステナビリティの取り組みである「Sustainable Development – for Generations (世代を超えた持続可能な開発)」のひとつの柱に「More Green(地球環境のために)」を掲げ、グローバル全体で環境負荷低減を推進しています。ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社(以下、「ベーリンガーインゲルハイム製薬」) 代表取締役社長の山﨑 誠治は、次のように述べています。「ベーリンガーインゲルハイム製薬は、環境に配慮した工場運営を目標に、環境負荷低減の包括的な取り組みを行っています。今回、CKD株式会社の医薬品包装機械分野のトップメーカーとしての技術革新と、当社が医薬品の製造において培ってきた経験と知見を組み合わせることで、包装廃棄物を大きく減らす技術の実用化に貢献できたことを大変嬉しく思います」
尚、ベーリンガーインゲルハイム製薬は、本取り組み以外に本年9月よりPTP包装廃材のリサイクルやモーダルシフト(鉄道輸送)のサービス導入1も開始することで医薬品のサプライチェーンにおける環境負荷の低減も実現します。
当社は今後も、長期的な視点で地球環境に配慮しながら高品質な医薬品を提供することで、人々のよりよい生活に貢献していきます。
*1CKD株式会社による算出
*2CKD株式会社により商標登録申請中
詳細は、下記をご参照ください。
ベーリンガーインゲルハイム製薬株式会社について
CKD株式会社について
References
https://www.boehringer-ingelheim.com/jp/about-us/news/news-24-0917
<参考資料>
エコスクラップ*2技術を用いたPTPシート「ClearE-Sheet*2」のイメージ画像
ClearE-Sheet(読み方:クリア・イー・シート)とは、エコスクラップ技術を用いて製造したPTPシートの名称で、余分なスクラップを出すことなく(Clear)、環境によいエコフレンドリー(Eco friendly)なPTPシートを意味します。ClearE-Sheetは通常のPTPシートとは違い、シートの端部の一部が透明(Clear)となります。このシートを手にとった患者さんに、環境に貢献する「Clearでいいシート」と感じていただきたいという思いも込められています。
*2CKD株式会社により商標登録申請中