ベーリンガーインゲルハイム・アカデミー
「ベーリンガーインゲルハイム・アカデミー」は、2018年9月20日に京都大学、21日に九州大学、11月13日に東北大学、15日に東京(LINK-J)においてライフサイエンス分野の起業家や企業、さらに起業を考えている研究者を対象として実施いたしました。
なお、イベント開催に先立ち、アイデアの実用化に関心のある研究者や、すでにスタートアップを立ち上げた起業家にはそれぞれのアイデアをご提案いただきました。提案書は当社のエキスパート2名と外部の独立審査員2名で構成される選考委員会により審査が行われ、高い将来性が認められた計19件の提案をそれぞれのイベントごとにピッチプレゼンテーションとメンタリングの対象として事前に選定致しました(京都6件、東北7件、東京6件。なお、応募者数の関係から、九州での発表希望者は京都で発表いただきました)。
各イベントでは、当社内外の研究開発、事業開発など様々な部門の専門家が、各御提案者だけではなく、広く聴講者を募集しグローバルファーマが考える製薬業界の展望と戦略、全体の見通しや、創薬系ベンチャーを起業する上でのポイントをインタラクティブでオープンな講演形式で共有しました。その後、各御提案者に対し個別に実用化や創薬を進める上での重要なポイントについては、それぞれの提案者に必要なアドバイス(メンタリング)をクローズドで提供いたしました。
ベーリンガーインゲルハイム・アカデミーは以下のような構成で行われました。
- 創薬開発の成功への道筋、また「アイデアからスタートアップ」を実現するための重要なポイントについてのセミナー
- 事前公募で選抜されたアイデアの提案者によるピッチプレゼンテーション
- 日本内外の創薬開発の専門家による提案者への個別メンタリング(クローズド)
1. 募集した(創薬)分野 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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* ドラッグリポジショニングや、治療と関連性のない新技術については対象外。 |
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2. 応募に必要とされたもの | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
応募の際は、プロジェクトの概要(A4サイズの用紙2ページ以内を目安、形式は問いません)と以下の項目を含むスライド(5~10枚)およびベーリンガーインゲルハイムに対する質問(3件まで)をご提出いただきました。また資料はすべて英文表記で、ノンコンフィデンシャル下で開示可能なものに限らせて頂きました。 (必要とした情報)
応募用紙 応募先:ベーリンガーインゲルハイム・アカデミー事務局 |
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3. プロジェクトの評価基準について | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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4. プロジェクト案の評価担当者及びメンター | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
当社のエキスパート2名と社外審査員2名で構成されるチームが評価致し、応募締切り後10日以内に全ての応募者に評価結果をお知らせしました。 プロジェクト選考委員会の構成委員(敬称略):
メンタリング担当者(敬称略)
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ベーリンガーインゲルハイム・イノベーションプライズ(2019)
各地で行われたベーリンガーインゲルハイム・アカデミーでの発表で高評価を得たアイデアから12件のプロジェクト案を提案された起業家・研究者を2019年1月24に開催されたイノベーション・プライズに招待しました。
本イベントには日本全国の20以上のベンチャー・キャピタルやインキュベーター、大学の産学連携業務に携わる関係者もゲストとしてこのイベントに招待し、発表者にとって、人脈作りや知名度を上げる良い機会となるよう企画しました。
本イベントでは、提案者にはまずそれぞれのアイデアについてポスターで発表いただき、参加者は「投資家」として事前に配付された金色の「コイン」3つを持って各ポスターを巡り、プレンゼンターとそのアイデアについて議論を交わしました。ポスター発表のセッションの最後に、各参加者は魅力的なプロジェクトに対してコインを「投資」し、コインの獲得数によって次のピッチプレゼンテーションに進むベスト6が選出されました。
ベスト6によるピッチプレゼンテーションの後、社外の専門家を含む審査員が1位から3位までを選出しました。その後の交流会で、上位3組の受賞者が発表されました。第1位には200万円、第2位には130万円、第3位には70万円の賞金が贈呈されました。
<イノーベーション・プライズ 上位3プロジェクト(敬称略)>
第1位
堅田 侑作(株式会社レストアビジョン)
Visual restoration gene therapy for retinitis pigmentosa
第2位
伊藤 孝司(徳島大学大学院医歯薬学研究部)
Development of in vivo gene therapy for Tay-Sachs disease by utilizing AAV9/3-modHEXB vector
第3位
黑﨑 友亮、佐々木 均(長崎大学病院薬剤部)
Development of “nano-ball” for tumor suppression by specific delivery of nucleic acid medicines to cancer cells
なお、本イベントに提案されたアイデアの中で、実用化できる可能性があるものについては、コンテストでの受賞にかかわらず、共同研究、ライセンシングに加え、インキュベーションによる事業の育成など、ベーリンガーインゲルハイムのパートナーとして、様々な協同の形態について、イベント後も引き続き、協議いたします。
本件に関するお問い合わせ先
「ベーリンガーインゲルハイム・アカデミー事務局」