グローバルな課題解決への私たちの貢献
人類は深刻な課題に直面しており、地域社会は取り残されつつあります。世界規模での健康危機は私たちの脆弱性を露呈させ、人口増加や高齢化などの人口動態の傾向は、医療や社会に新たな課題を生み出しています。また、気候変動によって地球上の生命が脅かされています。
ベーリンガーインゲルハイムは、こうした様々な課題を解決するための一翼を担いたいと考え、より良い治療法の開発やより良い医療ソリューションの実現に取り組み、私たちがより良い世界で生活できるよう、絶え間ない努力を続けています。私たちは、自分たちのために、そして今後の世代のために、常により多くのことができると信じています。
ベーリンガーインゲルハイムでは、常に人と動物の健康を向上させることを目標に掲げてきました。今後私たちは、この目標を次のレベルへと引き上げて、治療法が確立されていない医療ニーズへの取り組みの成功を基に、社会および環境における目標の範囲を広げ、持続可能な世界、より健康的な未来に貢献するためにさらに何ができるかを問い続けていきます。株式を公開しない独立した企業である当社は、世代を超えた長期的な計画を立てています。これには、持続可能なソリューションに貢献する戦略の策定や、当社およびステークホルダー、私たちが関わる地域社会に長期的な経済的価値を創出することが含まれます。
「世代を超えた持続可能な開発」には、私たちが長年にわたり推進してきたイニシアチブが組み込まれています。私たちは今後こうした取り組みをより意欲的な目標へと進化させて、健康、社会、地球により一層大きな貢献を果たしていきたいと考えています。そうすることで、ステークホルダーの皆様、私たちが貢献している地域社会、そして最終的には当社の社員とビジネスに、より長期的な経済的・社会的価値を生み出します。これは、国連が掲げる2030年までの持続可能な開発目標(SDGs)への貢献をさらに後押しするものです。
2030年までに、私たちは医療制度の脆弱な地域に住む1億もの人々の健康を変革し、彼らの生活にインパクトを与えたいと考えています。そのため、私たちは医療アクセスを改善する活動を継続的に拡充していき、当社の社員、パートナー、社会起業家が関与するコミュニティプログラムに投資します。
私たちは、ヘルスケア領域におけるアンメットニーズ解決策の発見や、持続可能な医療制度へのアクセス実現、食の安心・安全への貢献につながるイノベーションに継続的に投資をしています。これにより、人と動物、そして環境にとってより健康な未来への貢献を深めています。
また、当社は2030年までに非感染性疾患に取り組むヘルスイノベーションに350億ユーロを投資し、新たな感染症に立ち向かうための様々なパートナーシップに2億5000万ユーロを投資します。
さらに、気候変動に対する取り組みを拡大し、環境への影響を軽減し、地球の保護に貢献していきます。2030年までに事業活動をカーボンニュートラルに変え、バリューチェーン全体の天然資源の使用料を半減させます。
当社の51,000人を超える社員は、世界中の多くの人や動物の暮らしに関わっています。ベーリンガーインゲルハイムは、自分たちの考え方や働き方、暮らし方の改善に取り組むことで、大きな変化を生み出せると信じています。